AIレコメンドにスキャン漏れ防止機能…トライアルの新たな「スマートショッピングカート」の特徴を紹介!
完全AI化したレコメンド機能
さらに今回の新モデルで注目したいのが、完全AI化したレコメンド機能だ。約270億件のID-POSデータを情報化した社内開発のレコメンデーションアルゴリズムを使用し、利用者の属性や購買履歴をもとにパーソナライズされたレコメンドが可能となった。これまでもレコメンド機能はあったものの、主に事前に設定した商品を表示するもので、アイテムも数百ほどだったが、今回は数千規模の商品の中からおすすめ商品を表示できるようになったという。商品をスキャンした際、画面の右側には購入商品のリストが、左側にはおすすめ商品が購入確率が高い順に表示される仕組みとなっている。現行のモデルを導入しているトライアルの店舗では、レコメンドのシステムを順次最新のものに置き換えていく考えだ。
また、新モデルでは初期費用を抑えるため、月額のサブスクリプションプランを新設した(価格は未定)。導入のハードルを下げ、将来的には国内だけでなく海外も含め、グループ内外の企業への展開を積極的に進めたい考えだ。現在はトライアルと丸久の計38店舗に3640台の「スマートショッピングカート」が導入されているが、21年内にはグループ内外で合計63店舗、6500台の導入をめざす。