イオンリテール、AIを使ったスマート空調を大阪の新店で実証実験、関西電力などと共同
イオンリテールは3月28日に大阪市福島区にオープンする「イオンスタイル海老江」で、人工知能(AI)を使ったスマート空調システムの実証実験を行う。人の流れや温度・湿度などに応じて空調を自動制御し、電気使用量と二酸化炭素(CO2)排出量を40%削減することを目指す。
神戸大学や日建設計総合研究所などの研究チームが開発したAI空調システムを使い、関西電力が実証実験の全体運営を行う。同様の実験をスーパーマーケットで行うのは世界で初めてという。
店舗の内外に設置したカメラや温度計などの各種センサーで、人の流れや動線、温度・湿度、CO2濃度などをリアルタイムに感知し、蓄積されたデータをAIが学習、空調の温度や風向き、風量などを自動制御する。天気やイベント、交通状況などに関するオープンデータも合わせて、AIが解析・予測を行う。
イオンスタイル海老江の売り場面積は3916平方メートル(直営1673平方メートル、専門店2243平方メートル)。JR大阪駅から約2キロメートルに位置し、JR東西線・海老江駅や阪神本線・野田駅に近い。
店舗の半径5キロメートル圏には約50万世帯・約90万人が居住しており、レストランやカフェ、テイクアウト専門店など23のテナントが出店する。