ハイブランドが熱視線!メタバース「ZEPETO」でデジタルファッションが売れる理由とは

久保佳那
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好きなもので世界中の人とつながる

ZEPETO日本事業統括
日本事業統括の加嶋雄一氏

 ZEPETOには、好きなものでつながるソーシャルグラフ(Web上の人間関係や結びつき)が数多く存在する。例えば、韓国のアーティストのコミュニティ、サンリオなどの同じIPIntellectual Property、知的財産)が好きな人同士のコミュニティ、かっこいいコンテンツや笑えるコンテンツを求めている人のコミュニティなどがある。

 「アーティストの例では、BTS の韓国ライブを、ZEPETO内の『BTS <Yet To Come> in BUSAN』にある巨大ディスプレイで放映した。バーチャルな友達と一緒に、自宅にいながらライブを見られる企画だ」(加嶋氏)

 グローバルにユーザーがいるので、好きなものを通じて世界中の人と交流できる。「ユーザーは自分でワールドを作ることが可能で、ワールドの言語は作ったユーザーの言語に依存する。そのため、日本語、韓国語、英語などさまざまな言語が使われている。コミュニケーションはテキストやボイスチャットに限らず、ジェスチャーやポーズ、一緒に撮影するなどさまざまな手段があり、言葉が通じなくてもユーザー同士はつながっていく」(同)

 さまざまな広がりを見せているZEPETOだが、年齢層の高い人にとっては、バーチャル空間に入ることへの心理的ハードルはまだ高い。

 「例えば、現在も行われているライブ配信は、視聴してコメントを書き込むなど気軽に参加できる。こうした機能を周知させながら、参加する際の技術的ハードルも下げて、ユーザー層を広げていきたい」(同)

 加嶋氏は市場全体の広がりにも期待を寄せる。「メタバースはかつてのセカンドライフと比較されることが多い。しかし、当時とは接続する回線の状況が違い、今ではリッチなコンテンツをスピーディーにやり取りできる。インフラやネット技術が進化していくことによって、業界自体はさらに成長すると日々実感している。ZEPETOとしても、ユーザーが表現できる要素をさらに増やしていく」

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