潜入!大阪・中津のユニークな食品スーパー「goody 中津店」

2025/09/30 20:55
森本 守人 (サテライトスコープ代表)

担当編集O氏とともに不思議な品揃えに驚愕

 「調理サービス」が評判の食品スーパー。もとは40年ほど前から営業している地域密着型の店舗のようだ。肝心のサービスは、2023年10月からスタートさせたらしい。

 どんな考えで、このユニークなサービスを始めたのか。八尾亮介店長に質問すると、「こんな店あったらおもしろいんじゃないかと思って」と、拍子抜けするほどストレートなお答え。つまり食品スーパーに来るお客の目的は、食材を買って家に帰り、調理して食べること。それなら、その場で調理して食べられたら便利で、何より楽しいだろう、という発想だったようだ。

 では早速、買物をスタートしよう。しばらくあちこちをウロウロしていたが、やはりこの店、タダものではないと感じた。というのも、普通の食品スーパーにはない商品を売っていたからだ。一例はシャンデリア。4万9800円の値がついている。ほかにもTシャツやキャップなんかも並んでいる。ターゲットは誰なのだろうか。

タダものではない食品スーパー。なんとシャンデリアが売られている。お値段なんと4万9800円!

 気を取り直し、私は買物を再開した。言い忘れていたが、実は今回、強力な助っ人に来てもらっている。日頃、やり取りがある「ダイヤモンド・チェーンストア」の編集O氏で、わざわざ東京からの参戦である。私1人だけだと食べられる量は限られている。それでは店の魅力を十分に伝えられないと思い、声をかけたのだ。

購入した商品。どれもリーズナブルだ。さてどんな味がするのだろうか
これが今回、われわれのために用意されたテーブルとイス。左奥に、普通に買い物している女性が見える

 総菜売場に並ぶ商品を、2人で話し合いながらカゴに入れていく。どれも少量で、ちょっとずつ食べるにはちょうどいい大きさだ。最後にビールを選んだ後、会計へ。そしてテーブルに着席した。

 いよいよ宴会がスタートだ。われわれはビール缶を手に、珍しい店で飲めるありがたさに感謝しながら乾杯!した(後編に続く)。

珍しい店で飲めるありがたさに乾杯!
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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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