フード&ドラッグの最注目店舗「イオンタウン幕張西店」のココがスゴイ
競合“スーパー”への対抗意識が透ける食品売場
幕張西店の“要”でもある、食品売場をチェックしてみた。目を引いたのは、6台も配置された特大の冷凍什器で、売れ筋のNBのほか、バラ肉スライスの大容量や鮭の切り落としなど冷凍の生鮮素材も揃えている。同店の最寄り駅である「幕張本郷駅」周辺には、「業務スーパー」が出店しており、駅前の競合店を意識した品揃えであるようだ。
冷凍食品コーナーを抜けると、食品スーパー顔負けの青果売場が見えてくる。その中でもとくに目を引かれたのが果物だ。ただ商品を並べるのではなく、木々や新緑の葉をアクセントとして置くことで果物のみずみずしさをうまく表現していた。ドラッグストアならではの販促物の使い方の上手さが発揮されていて、大変面白かった。
実際に「からだWelcia」の食品PBをいくつか購入してみたので、感想をレポートする。
購入したのは、「素材で勝負のうまナッツ 28g×7袋」「とまらないアーモンド小魚」の2点だ。
まず、「素材で勝負のうまナッツ 28g×7袋」から。一口食べた素直な感想は「え!ちゃんと旨いじゃん」だ。パッケージを見ると、原材料は「アーモンド・くるみ・カシューナッツ」のみで添加物などの記載がない。「素材がよくなければ本当においしくないパターンだけど大丈夫か……?」という不安は杞憂に終わった。
また、個包装で食べきりサイズなのでひとり暮らしでもファミリー層でも食べやすい。6パックも入っているので仕事の合間や休憩時間にも食べやすく、利便性も高い (この記事を書いている合間にも食べてしまうほど“ガチ”でおいしい商品です)。
もう1つの「とまらないアーモンド小魚」も小魚の塩加減が絶妙で、満足できる味だった。こちらは個包装ではないものの、蓋が付いているので、一度に食べきれなくても保存できるため、こちらも利便性に優れている。個人的な味の好みは「うまナッツ」に軍配が上がってしまうものの、ちびちびと食べているといつの間にか量が減っていったので、「なんだかんだ気に入ってしまうおいしさ」であることに食べ終えてから気づいた。
スマイルケア商品も高クオリティ!
「からだWelcia」と並んで売場内で目立っていたため、一緒に購入してみたのが「大妻女子大学」が監修した「スマイルケア商品(介護食)」だ。「大妻女子大学×Welcia」による「さばの味噌煮」「ハンバーグ」を購入し、実際に食してみた。
まず、「さばの味噌煮」。介護食ということで薄味をイメージしていたが、実際に食べてみると味噌の味がしっかりと感じられ、食欲をそそる味付けとなっている。味噌味も何かで薄めたようなチープな味ではなく、最後までおいしく食べることができる仕上がりだった。「ハンバーグ」はボリューム感がありながらも、舌と上あごでつぶせるくらい柔らかく、味だけでなく食べやすさも意識された、こちらも完成度の高い商品だった
ウエルシアの食品PBを食べてみて、「こんなにハズレがないことがあるなんて……」と感服させられた。食品以外にも、「くらしWelcia」でラインナップする「誰も傷つけたくないスポンジ」(128円)も購入して食後の皿を洗ってみたが、泡立ちと水切れのよさに「これもすごい商品なのか……」と戸惑ってしまうほどだった。「安かろう悪かろう」のPBの時代はとっくに終わり、今はもう「満足度の高い上質PB時代」であると強く感じた。