ECも開始!「フォーエバー21」が渋谷に期間限定の売らない店をオープンした理由
EC販売もスタート、期間限定店は横浜にも
同日(2月21日)販売を始めたECサイト、ドットエスティでは、全アイテムの約8割を占める日本企画の「ジャパンモデル」約400点と海外仕入れ製品や服飾雑貨など合わせて約1000点を販売する。
ポップアップストアは渋谷は26日までで終了。第2弾として3月17日から5月7日まで横浜市のショッピングセンター(SC)、ららぽーと横浜内に30坪弱のショールーミングストアを展開する。
その後は「いろいろお声掛けは頂いているが、タイミングが合えば開きたい。横浜以降は実際に商品を販売する形態に変える可能性がある」と実際の事業展開を担当する同社のライセンス事業子会社、ゲートウィン(東京都/杉田篤社長)の栄木雅人フォーエバー21営業部部長は話す。
リアル店舗1号店は4月17日に新規開業するららぽーと門真(大阪府門真市)に売場面積105坪で開く。フルラインアップ展開で全ての商品が並ぶ。売上目標は2億円。関東地方の郊外型SCを含め調整中で、年内にあと2店を出店したい考えだ。標準店舗は100坪と想定しているが、駅ビルなど都市部では50坪前後の出店も視野に入れる。メンズやキッズ商品の取り扱いは当面考えていないという。
環境に配慮した素材を使ったデニムやインナー
ポップアップストア開店に当たって、アダストリアの野田源太郎クリエイティブディレクターは「新生フォーエバー21は『トレンド&ハイクオリティへの転換』を目指している。大量生産・大量販売・大量廃棄といった過去のイメージを払拭し、当社の強みである適時・適価・適量の生産管理と合わせて、トレンドファッションとサステナビリティ(持続可能性)と合わせて正面から向き合う。さらに日本のマーケットにローカライズされた商品、ジャパンモデルで商品展開に力を入れている」と語った。
このため「ジャパンモデル」は日本のトレンドに合わせて6つのテイストで商品開発。アンバサダーに歌手の青山テルマを起用した。
デニムシリーズ(各4400円)では環境に配慮して2次加工における水の使用量を一般的なジーンズに比べ9割削減。日本国内で作られた素材を使用した。インナーシリーズ(キャミソールなど2200円とタンクトップとTシャツ1650円)ではオーガニックコットンの一大産地であるインドからの原料を調達。独自に開発したオリジナル素材を使った。
なおディレクションテーマの一つである「色の力」を体現するポップなキャラクターを日本で独自に開発。21種類の野菜たちがシーズンごとにさまざまなアイテムで登場する仕掛けをつくった。これらはiPhoneケースやモバイルストラップなどの小物としても販売する。