ローソンは7月30日、非接触販売とCO2(二酸化炭素)の排出削減に対応した最新店舗を中国・大連市にオープンした。パナソニックが開発したIoT非対面ロッカーやデジタルサイネージ、各種の省エネ機器などを導入した。
同日オープンしたのは、「ローソン大連青泥窪橋旗艦(だいれんせいでいわきょうきかん)店」。店舗の外壁面にIoT非対面ロッカーを設置、専用アプリで注文した商品を店内に入らず受け取ることができるようにした。また、ディスプレイ13台とプロジェクター1台で構成されるデジタルサイネージを導入。クラウド経由でコンテンツの配信・管理ができるこのデジタルサイネージを使って、広告配信モデルの検証を行う。
同店では、従来に比べて地球温暖化係数を約3分の1に抑えた冷媒を使用した冷蔵ケース用室外機、冷気漏れを防ぐエアカーテンを備えた冷蔵商品ケース、IoT技術で店内設備の電力使用量を一括管理する省エネ支援システムなど、省エネ・省CO2設備も導入した。こうした設備は、中国・上海市で4月にオープンした環境配慮モデル店舗「ローソン七莘路1010号店」でも導入されているもので、電気使用量とCO2排出量を約2割削減(2015年度の標準的な店舗との比較)することを目指す。
ローソンは1996年に中国に進出、現在は3773店舗(6月末時点)を展開している。エリアライセンス契約やメガフランチャイズを通じた出店を中心に、21年末までに4000店舗、25年までに1万店舗への拡大を計画している。