ついに「オーケー VS ハローズ」が現実に! 【今週の大店立地法速報】
DCSオンライン編集部の調べによると、今週1週間(10月15日~10月21日)で新規に確認できた大規模小売店舗立地法(大店立地法)に基づく届出情報は12件だった。経済産業省は2024年3月末に大店立地法の届出状況の公表を終了。以降は各自治体が届出状況を公表している。今週はどのような新情報があったのか。DCSオンライン編集部が独自に収集したデータを確認していこう。

今週、新規に届出情報を確認できたのは12件。コスモス薬品(福岡県)が3件、クスリのアオキ(石川県)が1件、ツルハ(北海道)が1件と、出店意欲旺盛なドラッグストア企業が目立つ。
今週も非食品小売が多く、コメリ(新潟県)が富山県高岡市にプロ向け業態の「コメリPRO」、ゴルフパートナー(東京都)が宮城県仙台市に総合ゴルフ用品の大型店「PGA TOUR SUPERSTORE」を出店。ヤマダデンキ(群馬県)とゼビオ(福島県)が富山県富山市内に新設予定の商業施設「アクロスプラザ富山掛尾」内に出店することが明らかになった。
食品小売では、岡山の地域生協・おかやまコープも岡山県総社市に「コープ総社東」を出店する。2023年8月に大規模な火災が発生し、それ以降閉店していた旧店をスクラップ。同じ場所に店舗を新設するかたちだ。
今週の注目は、ハローズ(岡山県)が兵庫県神戸市にオープンする「(仮称)ハローズ本多聞店」だ。全店24時間営業という独特な運営モデルを武器に、食品スーパー業界では屈指の利益率を誇る同社。中国地方を地盤に、四国、近年は兵庫県にも積極出店している。
今回明らかになった新店の出店地は神戸市垂水区。2.2km離れた場所には、12月6日にオーケー(神奈川県)が関西5号店となる「垂水小束山店」を出店予定となっている。
直近も10月9日に「北伊丹店」(兵庫県伊丹市)を出店するなど関西で攻勢を強めるオーケーだが、ハローズとの直接競合は現時点ではまだ実現していない。どちらも「高効率」を強みとするチェーンだけに、同一商圏内でどのような競争を繰り広げるのかが注目される。











