地方の大都市出店モデル 「ヤオコートナリエ宇都宮店」 注目のデリカ商品を一挙レポート
ベーカリーの柱に成長
青果と連携するスイーツ
まず、ベーカリー・総菜売場導入部の冷蔵平台で訴求しているのが、青果部門とベーカリー部門で連携し開発したスイーツだ。青果部門のバイヤーが開拓した、地元栃木県産の苺「とちあいか」を使用したタルト、デニッシュ、ミルフィーユ、プリンを販売する。
ヤオコー執行役員デリカ事業部長の奈雲春樹氏は「ベーカリー部門のスイーツは業界に先駆けて当社では数年前からスタートし、改良を重ねてきた。今ではベーカリー売上高の3分の1ほどを占めるまでに成長している」と述べ、同店でもヤオコーならではの商品として訴求したい方針だ。
「寄せプリン」は全店展開へ
スイーツのなかでも注目したいのが、「なめらか寄せプリン」だ。デリカ生鮮センターで製造したプリンを店内で丁寧に寄せて盛り付けた商品である。すでに最近の新店で販売しているものだが、今後、全店導入を進めるという。「このなめらか寄せプリンに旬の果実を使って、季節ごとに異なる提案ができるようにしたい」(奈雲氏)として、トナリエ宇都宮店では「とちあいか」をトッピングした「苺の寄せプリン」(498円:以下、税抜)を販売している。
ベーカリーではさらに
素材のよさを追求
ベーカリー部門では、素材にこだわった商品が多数見られる。なかでも、北海道産小麦を使ったフォカッチャや、店頭で3日間ラム酒に漬けたレーズンをシナモンシュガーと合わせたこだわりのレーズンパンを訴求していた。