地方の大都市出店モデル 「ヤオコートナリエ宇都宮店」 注目のデリカ商品を一挙レポート

2023/02/20 05:55
大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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ベーカリーの柱に成長
青果と連携するスイーツ

青果部門とベーカリー部門で連携し開発したスイーツ
青果部門とベーカリー部門で連携し開発したスイーツの売場

 まず、ベーカリー・総菜売場導入部の冷蔵平台で訴求しているのが、青果部門とベーカリー部門で連携し開発したスイーツだ。青果部門のバイヤーが開拓した、地元栃木県産の苺「とちあいか」を使用したタルト、デニッシュ、ミルフィーユ、プリンを販売する。

 ヤオコー執行役員デリカ事業部長の奈雲春樹氏は「ベーカリー部門のスイーツは業界に先駆けて当社では数年前からスタートし、改良を重ねてきた。今ではベーカリー売上高の3分の1ほどを占めるまでに成長している」と述べ、同店でもヤオコーならではの商品として訴求したい方針だ。

「寄せプリン」は全店展開へ

「とちあいか」をトッピングした「苺の寄せプリン」
「とちあいか」をトッピングした「苺の寄せプリン」

 スイーツのなかでも注目したいのが、「なめらか寄せプリン」だ。デリカ生鮮センターで製造したプリンを店内で丁寧に寄せて盛り付けた商品である。すでに最近の新店で販売しているものだが、今後、全店導入を進めるという。「このなめらか寄せプリンに旬の果実を使って、季節ごとに異なる提案ができるようにしたい」(奈雲氏)として、トナリエ宇都宮店では「とちあいか」をトッピングした「苺の寄せプリン」(498円:以下、税抜)を販売している。

ベーカリーではさらに
素材のよさを追求

 ベーカリー部門では、素材にこだわった商品が多数見られる。なかでも、北海道産小麦を使ったフォカッチャや、店頭で3日間ラム酒に漬けたレーズンをシナモンシュガーと合わせたこだわりのレーズンパンを訴求していた。

北海道産小麦を使ったフォカッチャ
北海道産小麦を使ったフォカッチャ

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記事執筆者

大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。

最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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