ヨークの新業態2号店!新宿区の西落合店で進む、「消費の2極化」に対応した売場づくりとは
ヨークベニマルの総菜ブランドを導入 おでんが好調
西落合店の売場面積は1033㎡(中野店は1145㎡)。同店入口付近では、青果・総菜一体のダブルコンコース型売場を展開。ヨーク広報担当者が「商圏にはSMが少ないため、生鮮には力を入れた」と話すよう、青果売場では同じセブン&アイグループ傘下のイトーヨーカ堂(東京都/山本哲也社長)の国産野菜ブランド「顔が見える野菜。」の「ほうれん草」(98円、以下すべて税抜)をはじめ271SKUで展開。精肉売場に目を向けると、「国産豚肉煮込み用スペアリブ」(100グラム・108円)を平台ケース一面で販売していた。
総菜売場ではヨークベニマル(福島県/真船幸夫社長)オリジナルの総菜ブランドである「レストランデリ」を展開。「海老クリームコロッケ」(2個入・390円)や「旨塩野菜と食べるグリルポーク」(205円)などの商品が並んでいた。商圏内には事業所が多く、ビジネスパーソンの昼食需要や、単身世帯の中食需要に対応するMDだ。
日配売場では、ヨークオリジナルの「寿隆蒲鉾 粋おでん」(900グラム・880円)を導入。飛魚だしつゆに9種12品が入ったおでんで、練り物には、のどぐろや蟹を使用している。同社日配担当者によると、おでんカテゴリーの売上高は対前年同月比約50%伸長していて好調だという。また、同氏担当者は「コストプッシュ型インフレが家計を襲い、‟具沢山のメニューを安価で食べたい“という欲求が顕在化している」と分析する。そのため高質商品だけではなく、グループ連携を活かした、セブンプレミアム「おでん1人前」(486グラム・248円)といった価格訴求商品も販売していた。