フード&ドラッグ薬王堂の新店、いわき永崎店の最新MD を分析!
フード&ドラッグのパイオニア企業の1つとして知られる薬王堂ホールディングス(岩手県/西郷辰弘社長:以下、薬王堂)。同社は2023年9月、福島県いわき市に「薬王堂いわき永崎店」(以下、いわき永崎店)を開業した。同店の売場から、薬王堂が推進する最新の商品施策(MD)と店づくりの方向性を考察してみた。
調査日:2023年12月6日、文中の価格はすべて税抜
「出店柔軟性」が垣間見える立地
いわき永崎店は、いわき市中心部から直線距離で約12㎞、JR常磐線「泉」駅から同7㎞程離れた場所に、「ファミリーマート」と隣接して店を構える。薬王堂は地盤とする岩手県をはじめ東北6県で広く店舗を展開するが、いわき永崎店はその中でもほぼ最南端にある。
県外では意外とあまり知られていないが、店があるいわき市は、県庁所在地福島市や郡山市を抑えて最大の人口を誇る(約33万人/2022年10月時点)。また、複数の市町村が合併した経緯もあり、面積も県内最大である。
そんないわき市の中で、いわき永崎店は市内南部の小名浜エリアに位置する。重要港湾に指定されている「小名浜港」を中心に漁業や工業が盛んな地域であり、いわき市中心部に負けず劣らず肥沃なマーケットが広がっている。そのため小売各社も積極的に出店しており、