2025年春「リピート買い1位の商品」はたくさん売れた商品と何が違ったか
野菜ジュース
手軽に野菜を摂取したいシニア層からの支持集める
野菜が不足しがちな食生活の中で手軽に栄養を補う手段の一つとして人気のある野菜ジュース。同カテゴリーのリピート率ランキングで1位となったのは、伊藤園の「1日分の野菜 900ml」だ【図表9】。
同品は生労働省が推奨する1日の野菜摂取目標量「350g分」を使用し、30種の野菜のおいしさをぎゅっと濃縮して仕上げた野菜汁100%のチルド飲料。手軽に野菜不足を補うだけでなく、野菜を絞る過程で減少してしまうビタミンC、β-カロテン、カルシウム、カリウム、マグネシウムも補えるように設計されている。
「1日分の野菜」ブランドは、飲み切りサイズの200ml紙パックのほか、190g缶、740gPETなどさまざまな容器・容量で商品を展開。売上個数ランキングでは2位に「同 200ml」、13位に「同 900ml」がランクインしたが【図表10】、リピート率ランキングでは「同 900ml」が1位、 「同 200ml」は19位となっており、リピート率で見るとファミリーサイズの商品が上位に来ることがわかる。チルドタイプである「同 900ml」は、店舗でも主通路に面した冷蔵ケースに陳列されることが多く、来店客の目に触れる機会が多い点もリピート率に影響していそうだ。


「1日分の野菜 900ml」の購入者属性を見ると、野菜ジュースカテゴリー全体と比較して男性の比率が高く、年齢層は野菜ジュースカテゴリーの購入者は50代の割合が最も高いのに対して70代が最も多いという特長がある【図表11】。また購入時間帯を見ると、シニア層のユーザーが多いという特長から、9時から11時の午前中の購入が目立っている【図表12】。


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