2025年春「リピート買い1位の商品」はたくさん売れた商品と何が違ったか
水産缶詰(マグロ・カツオ以外)
缶詰高騰で注目されるパウチタイプ
水産缶詰カテゴリーでリピート率ランキング1位となったのは、はごろもフーズの「さばで健康 和風トマト味(パウチ)90g」だ【図表5】。
同社の「健康シリーズ(パウチ)」は、さば・いわし・さんまといったDHA・EPAが豊富に含まれる青魚を手軽に摂取できる調理済みのパウチで、現在はさば5種、さんま3種、いわし5種の計13SKUを展開。なかでも「さばで健康 和風トマト味」は2013年の発売当時から支持されているロングセラー商品で、さばと相性の良いトマトを合わせ、みそを使用することで和風に仕上げている。
売上個数ランキングで見ると、水煮の他、さばやいわしの味噌煮が大半を占めているが【図表6】、リピート率ランキングでは1位の「さばで健康 和風トマト味」、4位の「あけぼの いわしトマト煮 EO OV6 100g」のトマト味をはじめ、13位の「宝幸 日本のいわし 梅じそ風味 140g」、18位「いわしで健康 しょうが煮 90g」など味のバリエーションが豊かになる。さらに2位「あけぼの さけ EO F3 90g」および 19位「あけぼの さけ T2号缶」といったさけ缶もランク内に入るなど、特定の味種や魚種にリピーターがしっかりと付いていることが伺える。


水産缶詰(マグロ・カツオ以外)カテゴリー全体と「さばで健康 和風トマト味(パウチ)90g」の購入者属性を比較すると、「さばで健康 和風トマト味(パウチ)90g」はカテゴリー全体と比べて女性の比率が高く【図表7】、40~60代の構成比が高くなっている【図表8】。
近年の物価高騰により缶詰の価格が上昇傾向にある中、比較的影響が少ないパウチタイプへと、ユーザーがシフトする動きも見られている。さらに、水産缶詰の主な販売チャネルは食品スーパーだが、近年はドラッグストアが食品を強化していることもあり、ドラッグストアでの採用も増加。健康感の強い青魚の水産缶詰はドラッグストアの客層との相性も良いことから、今後も取り扱いが増えていきそうだ。


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