ラップ&ホイル市場、値上げの影響も少なく、使用シーン拡大で堅調に推移
時短・簡便性につながるシリコーン加工ホイルが市場を牽引
アルミホイルの期間通算の金額PIは、460円で対前年同期比0.8%増、数量PIは2.78で同1.2%減となった。アルミホイルで需要を拡大しているのが表面にシリコーン加工された商品。油なしでもフライパンに食品がくっつかず、焦げ付きにくいため、敷いて肉や魚を焼くと便利だ。調理の時短・簡便ニーズを受けて、需要は高まっている。
この市場をリードするのが、旭化成ホームプロダクツの「クックパー フライパン用ホイル」。同社では、料理研究家のリュウジさんとコラボレーションして「パ飯」を提案。くっつかないのでパッとつくれて、後片付けもパッと簡単にできるレシピを提案している。シリコーン加工アルミホイルは一度使うとその便利さからリピート購入につながるため、利便性などを訴求してトライアルにつなげていく必要がある。
一般的なアルミホイルでは、東洋アルミエコープロダクツが「サンホイル」の使いやすさと品質にこだわり、スタンダードタイプとして定着させている。
同ブランドは今年8月に21mの長尺タイプを新発売。オーブンの天板に敷いたり、煮物の落しぶた、ホイル焼きなど、さまざまな用途に使うことから長尺化が進行していることが考えられる。「サンホイル」のブランドサイトでは、ホイルの活用術といったホイルの需要拡大につながるコンテンツを充実させ、ホイルの活用シーン拡大を図っている。