電球交換も草むしりもお任せ!イオンが初めて「対面」で家事代行サービスを販売するねらいとは
イオンリテール(千葉県/井出武美社長)は9月20日、「イオンスタイル品川シーサイド」(東京都品川区)3階に新たな売場「暮らしの総合サービス」を設置した。同社で初めて、家事代行サービスを対面形式で販売する試みに挑戦している。
アクティアの子会社化背景に
対面式の売場設置
「暮らしの総合サービス」が今回、イオンスタイル品川シーサイドの売場に加わった背景には、イオンリテールが、イオンの連結子会社であるイオンディライトから、家事の宅配・代行サービス「KAJITAKU」を提供するアクティア(東京都/牧和男社長)の全株式を取得し、9月1日付で子会社化したことが関わっている。
イオンリテールはこれまでリフォームや、DIY用品、家電など、住まいの困りごとに対応した商品の販売や、相談に応じ機種やプランの提案を行うモバイル事業など、総合的な暮らしにまつわる事業を展開してきた。
昨今では、共働き世帯の増加にともない、家事代行サービスの市場規模は今後さらに拡大すると見込まれている。こうしたことから、イオンリテールはアクティアの子会社化によって、サービス事業と小売事業を融合させた新たな価値提供を図る。その第一歩が、今回設置した「暮らしの総合サービス」だ。
これまでもイオンリテールの一部店舗では、ハウスクリーニングや、衣類・布団クリーニングなど、カジタクが提供する家事代行サービスを取り扱っていたが、受注は店頭のパネルを通じて行っていた。
今回新たに設けた「暮らしの総合サービス」内には対面式の売場を設置しており、「訪問する人やサービスの内容がわからない」という顧客の不安を解消する。
同売場で提供するのは、「家事代行」「ハウスクリーニング」「住まいの御用聞き」の3つ。「家事代行」「ハウスクリーニング」は「KAJITAKU」のサービスで、アクティアのスタッフが対応。「住まいの御用聞き」は、「暮らしの総合サービス」設置にあわせて導入したイオンリテールの独自サービスで、同社のスタッフが顧客宅を訪問する。店舗での接客については、いずれもイオンリテールの従業員が対応する。