ロイヤルホームセンター

プロショップを強化、PBで差別化図る

 住宅総合メーカーの大和ハウス工業の傘下で、大阪府に本社を構え、関西、関東を中心に65店舗を展開する(2024年8月現在)。2024年3月期の売上高は956億円と前年から微減となったが、売上高ランキングでHC業界10位に位置する。

 長らくHC業態で店舗網を広げてきたが、市場の伸びが鈍化しているのを受け、現在はプロショップの「ロイヤルプロ」を新規出店に注力する。売場面積500坪、700坪、1000坪と規模別の3タイプがあり、物件や商圏特性、競争環境などに応じ、使い分けながら年間、数店舗のペースで出店を続けている。24年8月現在の同業態は13店舗を数える。なお同社は、ホームセンター業態は50店舗、金物に特化した「ロイヤル金物」を2店舗展開する。

 ロイヤルホームセンターが差別化の武器として活用するのがプライベートブランド(PB)である。作業着のPB「WAGENYA(和玄屋)」、工具のPB「漆黒」の他、自動車整備向けを中心とする工具のSPA(製造小売)企業、ワールドツール社を19年に子会社化し、同社のブランド「アストロプロダクツ」を展開する。ロイヤルホームセンターの中長期的な目標は「2030年に売上高2000億円」だ。ロイヤルプロの成功が目標達成を占う重要なカギとなる。

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