中食市場におけるスーパーのシェア上昇、 掴んで置きたい消費傾向と購買心理の変化

稲垣 昌宏 (ホットペッパーグルメ外食総研上席研究員)
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50・60代女性、30代男性
スーパーでの購入増

23年4月の中食の購入チャネル別のシェア
中食の購入チャネル別のシェア

 23年5月には追加調査も実施した。23年4月の中食の購入チャネル別のシェアは、1位「スーパーマーケット」(月間利用率62.0%、前年同月比0.9ポイント<pt>減)、2位「外食店のテイクアウト」(同26.5%、同6.8pt減)、3位「コンビニエンスストア」(同23.7%、同0.4pt増)、4位「百貨店(デパ地下など)」(同19.0%、同0.3pt増)、5位「持ち帰り専門店(弁当など)」(同16.5%、同1.3pt減)、6位「外食店の出前・デリバリー」(同6.7%、前年同月と同じ)となっている。

 22年度に比べると、コロナ禍が収束したものの、「外食店のテイクアウト」「持ち帰り専門店(弁当など)」は微減している。ただし、コロナ前の19年度比ではまだ高い水準を維持している。
一方、「スーパーマーケット」「コンビニエンスストア」「百貨店(デパ地下など)」「持ち帰り専門店(弁当など)」は22年度を上回った。19年度比ではまだ回復しきれていない。

 性年代別でも、差が見られる。「スーパーマーケット」では、50・60代女性と30代男性において、前年同月比で5pt以上の利用の増加が見られ、「百貨店(デパ地下など)」と「持ち帰り専門店(弁当など)」では、20代女性において、前年同月比で5pt以上の利用の増加となっている。

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記事執筆者

稲垣 昌宏 / ホットペッパーグルメ外食総研 上席研究員

エイビーロード編集長、AB-ROAD.net編集長、エイビーロード・リサーチ・センター・センター長などを歴任し、2013年ホットペッパーグルメリサーチセンター・センター長に就任。市場調査などをベースに消費者動向から外食市場の動向を分析・予測する一方、観光に関する調査・研究、地域振興機関である「じゃらんリサーチセンター」研究員も兼務し、「食」と「観光」をテーマに各種委員会活動や地方創生に関わる活動も行っている。肉より魚を好む、自称「魚食系男子」

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