【デンソーウェーブ】改ざん防止機能を高めた新QRコード技術を開発

2012/02/28 12:42
Pocket

 デンソーウェーブ(本社愛知県/柵木充彦社長)は、QRコードなど光学的読み取り媒体の弱点であった複製・偽造・改ざんを防止する新しいQRコード技術を開発した。

 

 同社はすでに、特定のスキャナでないと読み取れない「SQRC(エスキューアールシー)」を開発しているが、今回開発した複製防止QRコードは、媒体に印字されたSQRCの上に更に特殊なインクを塗布することにより、複写機・スキャナなどによるコードの複製を阻止する。これにより、光学的読み取り媒体に対する3大リスクである「複製・偽造・改ざん」の全てを防ぐことが可能になった。

 

 また、今回開発した複製防止QRコードは、磁気印字やホログラムに比較して安価に発行できるため、発行枚数の多いチケットや金券などでも使える。普通紙への印字が可能なため、環境面での負荷も少ない。

 

 さらに、ベースのQRコード/SQRCはデータキャリアとしての機能を持つため、スキャナで判定の作業を行った結果をデータとして残すことができ、より確実な判定を助ける。複製防止QRコードが読み取り可能な定置式スキャナ「QB30」も3月1日より発売しており、ハンディターミナルも順次発売開始予定で、周辺機器も充実していく予定だ。 

実用性と汎用性を兼ね備えた複製防止QRコード。
© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態