NEC、商品の香りを体験できるネットショッピングを想定したVRシステムを開発
NECは、商品の香りを体験しながら仮想店舗内でのネットショッピングを想定した世界初のVRシステムを開発した。同システムは、ベンチャー企業であるVAQSO Inc.のVRから香りを発生させる技術を活用し、仮想店舗内で商品(りんご、オレンジ、クロワッサン)に近づくと、VRヘッドセットに取り付けられたデバイスから商品の香りが発生し、自宅にいながら嗅覚も合わせた臨場感ある買物体験ができるという。
2021年以降、5G回線内蔵の小型・軽量VR端末の普及する可能性があり、VRショッピングが一般化すると推測されている。NECはこれまで、法人向けに危険な作業・研修などのトレーニング用途、ユーザビリティ検証などのシミュレーション用途、遠隔会議などのコミュニケーション用途として「VRソリューション」を展開してきた。今回、VRを活用したショッピング用途として新たにシステム開発することで、VRの活用範囲を拡充。今後、法人向け「VRソリューション」の展開をさらに強化していく。
NECは、2020年度までの3カ年の中期経営計画「2020中期経営計画」のもと、生体認証やAI・IoT、セキュリティ、ネットワークサービスなどの先進技術を活用し、流通小売業界向けに快適で心地よい顧客体験を生み出し続ける店舗運営の実現に取り組んでいく。