アルディサウスがセントリックPLMを導入 DXを加速し、調達と品揃えの最適化を実現へ

2023/11/14 15:15
セントリックソフトウェア株式会社
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導入企業増え、信頼感高まるセントリックの小売向けPLM
原材料高騰やサプライチェーン混乱の対応策として認知拡大

 製品ライフサイクル管理(PLM)のソリューションを提供するセントリックソフトウェアは、世界的なディスカウントストア大手のアルディサウス(ALDI SOUTH)がセントリックソフトウェアとの提携によって、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速、データに基づいた意思決定の支援、グローバルなコラボレーションのさらなる強化を推進することを発表した。セントリックソフトウェアは、商品の企画、デザイン、開発、調達、価格設定、販売を行うための最も革新的なエンタープライズソリューションを提供し、経営戦略と実行現場両方のDXの目標達成をサポートする。

 1961年創業のアルディサウスは、オーストラリア、ドイツ、英国、米国、中国を含む11カ国において、7100店舗を展開する世界的なディスカウント食品小売業だ。店舗では、厳選された自社ブランドに重点を置き、食品を中核に、地域特産品、有機野菜、生鮮食品、その他の生活用品、さらに週替わりのテーマ別特売品や季節限定商品を提供している。アルディサウスは数千のサプライヤーと協業しており、その中には特定の地域のローカルサプライヤーも多く含まれている。

 徹底的なベンダー選定を行った結果、アルディサウスはカテゴリー横断の商品全体管理ソリューションとしてセントリックソフトウェアを選択し、品揃え作成および商品の開発における、各国をまたがったコラボレーションに活用することを決定した。アルディサウスは、セントリックの主力ソリューションであるセントリックPLMおよびPLMの機能を拡張した最新のビジュアルコラボレーションプラットフォームであるセントリックVisual Boardsを導入し、マルチカテゴリーにおける商品企画から上市までのプロセスを変革する。

 「セントリックソフトウェアは、豊富な専門知識と使いやすいインターフェースという点で際立って優れています」とアルディサウスのグローバルビジネス担当部長のSimon Weil氏は説明し、次のように続ける。「セントリックソリューションは、顧客ニーズを重視した当社の品揃え、そして仕入、プランニング、マーチャンダイジング、商品企画、ブランディングから、サプライヤーを含めた調達まで、ソフトウェアを活用する部門と関係者が求める要件にぴったりと対応していました」。

 また、アルディサウスのインターナショナルITグループディレクター、Christian Gillman氏は次のように述べている。「セントリックのツールは、食品はもちろん、食品以外の商品の調達プロセスを最適化し、可能な限り低価格で、できる限り最高の商品を提供するという、当社のゴールを強力にサポートする。両社は、ソフトウェアの機能を更に革新することを目標とした強力なパートナーシップを基に、イノベーションを実現するための協業を進めていきます」。

 より広範囲に及ぶデジタルトランスフォーメーションにより、アルディサウスは変化する消費者行動に迅速に対応することが可能となる。そして、効率性とコラボレーションを改善することで、新商品と新サービスの市場投入までの時間を短縮し、コンプライアンスを強化、サステナビリティと品質管理の目標を達成し、コスト管理の徹底を実現したいという。さらにセントリックソフトウェアのソリューションをERPやPIMといった他のエンタープライズシステムと統合し、品質保証やサステナビリティの要素も含む業務機能をグローバルレベルで管理する計画だ。

 セントリックソフトウェアのプレジデントFabrice Canonge氏は次のように語っている。「この度のアルディサウスとのパートナーシップ発表を非常に嬉しく思います。アルディサウスはディスカウントストアのグローバルリーダーであり、長期的な戦略に基づいてオペレーションを最適化するという大きな計画を進めています。アルディサウスがその目標を達成するためのツールを、当社が提供できることは素晴らしく、今後も実り多く相互に有益な関係を継続して参ります」。

Centric PLM 導入ブランドの一例(幅広い商品カテゴリーに標準対応)
Centric PLM 導入ブランドの一例(幅広い商品カテゴリーに標準対応)

 上の表にあるように、セントリックの小売向けPLMは1万2800社を超える小売ブランドに導入が進んでいる。イギリスのテスコ(TESCO)、アメリカのビッグロッツストアーズ(BIG LOTS STORES)、フランスのデカスロン(DECATHLON)、日本のアシックスやパン・パシフィック・インターナショナルなど国や地域を代表する有力小売業で製品横断的なマルチカテゴリー対応PLMとしてセントリックが活用されている。

 国内外での導入事例が増えソリューションへの信頼感が増すとともに、変容した新たな消費行動に対応するために有効な対抗策として、また原材料の高騰、サプライチェーンの混乱など世界共通の課題の解決策として小売向けPLMが有効であることの認識が少しずつ浸透してきているようだ。

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