PLANTが12年9月期決算、減収増益 中期経営計画発表
スーパーセンター(SuC)を展開するPLANT(福井県/三ッ田勝規社長)の2012年9月期決算は、売上高808億400万円(対前期比1・9%減)、営業利益29億6000万円(同1・3%増)、経常利益29億1700万円(同2・4%増)で減収ながら増益となった。
復興需要の反動減と価格競争激化により、売上高の確保に苦慮したものの、店舗管理力の強化と経費節減に取り組んだ結果、営業利益、経常利益、当期純利益いずれも過去最高益を達成した。
同社は13年9月期をスタートとする3ヵ年中期経営計画を発表。それによると、中期経営計画最終年度である15年9月期に売上高879億5000万円、営業利益、経常利益ともに34億円、当期純利益20億円をめざすとしている。売上高営業利益率、同経常利益率ともに3・86%を見込んでおり、12年9月期比較でおおむね0・2ポイント程度のアップになる。なお、この目標数値は消費税率のアップも見込んでつくられた数字だ。
売上高の増加は今後3ヵ年で71億5000万円の増加にとどまる。これは設備投資を厳選し、得られた営業キャッシュフローを有利子負債の圧縮に努め、財務体質の改善を優先するためだ。現在同社の有利子負債依存度は36・5%だが、これを14年9月には30%未満にまで引き下げたい考えだ。
一方で新規出店も行わないわけではない。すでに13年9月に三重県志摩市への出店が確定しており、その年商規模は30億円程度を見込む。