日本チェーンストア協会が発表した加盟56社の10月の売上高は、既存店ベースで前年同月比3.7%増と2カ月連続で前年実績を上回った。緊急事態宣言、まん延防止措置が解除されたことで内食需要は減少傾向にあるものの、総菜を中心に食料品の動きが堅調だった。
商品部門別では主力の食料品が4.1%増だった。畜産品は0.1%の微減だったが、総菜が8.6%増と好調を維持した。衣料品は月前半の気温高の影響もあり6.6%減と苦戦。住関品は1.4%減とまずまずの動きだった。
一方、全国スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の10月の売上高(速報値)は、既存店ベースで前年同月比0.3 %増だった。前年比プラスは2カ月連続。19年10月との比較では、4.1%増だった。
商品部門別では生鮮3部門が1.9%減(19年比では4.1%増)と苦戦したものの、総菜が3.9%増(同6.1%増)と好調。一般食品も1.6%増(同3.0%増)だった。