続報 OTC販売「2分の1ルール」撤廃、日本登録販売者協会「登録販売者が働く場面が縮小していくことを懸念」
日本医薬品登録販売者協会(東京都)の樋口俊一会長は、一般用医薬品(OTC)販売の「2分の1ルール」撤廃に関して、厚生労働省が示した省令改正案に対してコメントを発表した。樋口会長は2分の1ルール撤廃により「登録販売者が働く場面が縮小していくことを懸念している」とコメントしている。
8月1日から「2分の1ルール」が撤廃
厚生労働省は3月26日、OTC販売の「2分の1ルール」撤廃に関して、省令改正案を公表するとともにパブリックコメントの募集を開始した。意見募集は4月24日23時59分まで。公布日は3年5月下旬予定で、施行日は8月1日となる。
厚生労働省が示した「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則及び薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令の一部を改正する省令(案)概要」によると、改正の内容は下記のとおり。
- 要指導医薬品等を販売し、又は授与する薬局又は店舗にあっては、要指導医薬品等を販売し、又は授与する開店時間の一週間の総和が、当該薬局又は店舗の開店時間の一週間の総和の2分の1以上であることとする規定を削る。
- 要指導医薬品を販売し、又は授与する薬局又は店舗にあっては、要指導医薬品を販売し、又は授与する開店時間の一週間の総和が、要指導医薬品等を販売し、又は授与する開店時間の一週間の総和の2分の1以上であることとする規定を削る。
- 第一類医薬品を販売し、又は授与する薬局又は店舗にあっては、第一類医薬品を販売し、又は授与する開店時間の一週間の総和が、要指導医薬品等を販売し、又は授与する開店時間の一週間の総和の2分の1以上であることとする規定を削る。
- 要指導医薬品等を販売し、又は授与する開店時間以外の時間における対応に関する業務について、要指導医薬品等の適正販売等の業務に関する手順書に含めることなどを明確化する。