全国スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の2020年の売上高は11兆3835億円で、全店ベースで前年比6.3%増、既存店ベースでは5.0%増だった。既存店売上高は18年が横ばい、19年が1.2%減と減少傾向だったが、新型コロナウイルス感染症の影響によって増加した内食需要を取り込み、20年は大きく伸びた。
商品部門別の既存店売上高は、売上げの3分の1強を占める生鮮3部門が7.5%増と伸び率が最も高く、豆腐や牛乳などの日配は5.8%増、加工食品・冷凍食品など一般食品が5.2%増と続いた。近年堅調に推移していた総菜は、横ばいだった。
地域別では、関東が6.6%増と伸び率が最も高く、次いで中国・四国(5.3%増)、北海道・東北(5.0%増)と続いた。九州・沖縄は0.8%増と伸び率が最も低かった。
なお、20年12月の月次売上高(速報値)は1兆976億円で、既存店ベースでは3.6%増と11カ月連続で前年実績を上回った。