週刊スーパーマーケットニュース エブリイ、「出店スペース無償提供」と3ヶ月さかのぼってテナント家賃50%減額
1週間のスーパーマーケットに関するニュースをまとめた『週刊スーパーマーケットニュース』。エブリイはコロナウイルス緊急事態宣言の延長に伴い、5月6日から始めた緑町店、駅家店敷地内での「出店スペース無償提供」を31日まで延長した。また、緊急事態宣言の延長で引き続き大きな影響を受けるテナントの家賃について、3ヶ月さかのぼって減額することとした (5月15日〜21日のニュースをまとめました)。
カスミ
チャリティーカレンダー募金1,300万円を贈呈
東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市の子どもたちのために、チャリティーカレンダー「明日暦」の募金約1,300万円を「陸前高田市立小中学校復興基金」などに贈呈した。この募金は、2011年から行っている復興支援カレンダー「明日暦」のチャリティー活動によるもので、毎年、全額を贈呈。2012年から2020年までの累計贈呈金額は1億3,300万円を超えた。
いなげや
創業記念事業で「いなげや すこやけく史料室」開設
創業120周年を迎えるいなげやが、創業事業の一環として5月20日に、本社1階に「いなげや すこやけく史料室」(*)を開設した。史料室は“温故知新”をテーマに、同社の創業から現在までの歴史を学ぶ場として、また、創業の精神と経営理念である「すこやけくの実現」と「商人道の実践」の浸透を目的とした。
*「すこやけく」・・・・・「健やか」と「希求(けく)」をあわせて「すこやかなことをねがうこと」を意味する造語
ヤマザワ
鶴岡茅原店オープン
ヤマザワ鶴岡茅原店が5月21日にオープン。同店のオープンにより、店舗数は山形県42店舗、宮城県22店舗の合計64店舗となる。「地域密着 気軽に来られる便利な店」がコンセプトで、日々の暮らしに役立つよう、簡単で便利な商品の充実を図った。すぐ食べられるカットフルーツ・焼魚・おつまみ、また、すぐに調理できる、用途やメニューに応じたカット野菜や冷凍調理キットなどの品揃えにも力を入れた。
生鮮食品の精肉コーナーでは、地産地消の推進として庄内豚・東北ハムの商品など地元品の販売強化に加え、平田牧場の金華豚などの上質品も提供。青果コーナーでは「地場野菜コーナー」を充実させた。また、鮮魚コーナーでは近海漁港の魚類を強化した売場づくりを進めていく。
- 所在地・・・・・山形県鶴岡市茅原字草見鶴33-2
- 敷地面積・・・9,442坪
- 売場面積・・・522坪
- 年商目標・・・13億円
- 駐車台数・・・455台
- 従業員数・・・80名(正社員12名、ストア社員ほか68名)
フレスタ
矢野東店オープン
生協ひろしまから「コープ矢野東店」を譲受したフレスタは「フレスタ矢野東店」として5月20日にオープンした。「簡便・時短・おいしい」をキーワードにした品揃えに重点を置くが、健康経営7年目を迎える同社として、「減塩」、「アルゲンフリー」、「糖質オフ」といった健康関連商品の展開も重視した。また、有事の際に役立つ防災グッズやローリングストック(日常生活で消費しながら備蓄すること)の提案についても行っていく。
なお、オープンに合わせて、コープ矢野東店で勤務していたパートタイマー33名を、フレスタで再雇用した。
- 所在地・・・・・広島市安芸区矢野東4-3-14
- 売場面積・・・350坪
- 駐車台数・・・80台
- 年商目標・・・10億円(初年度)
- 従業員数・・・80名
サミット
桜木町コレットマーレ店が1ヶ月遅れのオープン
新型コロナウイルスの影響で開店を延期していた桜木町コレットマーレ店を、5月20日にオープンした。当初予定の4月18日から約1ヶ月遅れての開店となる。
- 所在地・・・・・横浜市中区桜木町1-1-7
ダイエー
近畿地域で初の移動販売スタート
5月18日からイオンフードスタイル栂(とが)・美木多店(大阪府堺市)で移動販売を開始した。買物支援の取り組みとなる移動販売は、2019年11月から導入を開始し、現在、関東地域の2店舗で実施している。栂・美木多店の1km圏内は、60歳以上の構成比が約4割を超えていて、近隣にスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売店が少ない環境であることから、移動販売の開始となった。取扱品目は約300。
ハローズ/関西スーパーマーケット
従業員にコロナ対策慰労の支給金
ハローズは全従業員に、4月に続き、2回目となる「新型コロナウイルス感染症対策支援金」を支給する。①従業員とその家族に対する、衛生用品および生活必需品などの購入のための支援、②緊急時における、食料品などの生活必需品の販売業務を継続することに対する慰労、を目的とした。正社員・嘱託社員1万円、タイム社員6,000円、アルバイト3,000円。
関西スーパーマーケットは、全従業員に対して「感謝特別支給金」を支給する。社員はグレード別に2万〜5万円、パート社員やアルバイトの時間給者は、当初の緊急事態宣言期間(4月7日~5月6日)の稼働に対し1時間当たり100~150円、全従業員1人平均1万3,400円を6月給与として、7月10日に支給する。また、社員とパート社員約4,200名には、7月1日支給の夏季賞与で1人平均約1万8,000円の「特別賞与」を支給する。「感謝特別支給金」と「特別賞与」を合算した社員およびパート社員への支給は、1人平均約3万4,000円。
エブリイ
店舗敷地内で「出店スペース無償提供」と3ヶ月さかのぼってテナント家賃50%を減額
エブリイはコロナウイルス緊急事態宣言の延長に伴い、5月6日から始めた緑町店、駅家店敷地内での「出店スペース無償提供」を31日まで延長した。また、多くの飲食店からの強い要望に応え、5月13日から出店受入れ店舗を拡大。蔵王店、尾道新浜店でも同じ取り組みを実施した。弁当・惣菜・パンなど調理済み商品の販売が条件となる。
エブリイはまた、エブリイが運営する大型商業施設店舗・モール型店舗に出店するテナントで、緊急事態宣言の延長で引き続き大きな影響を受けるテナントの家賃について、「5月支払分の家賃を50%減額、2ヶ月さかのぼり3月・4月支払分の家賃を50%返金」、「最低保証売上を撤廃」することとした。
ベルク
スパイスワークスの従業員を一時受け入れ
飲食店や宿泊業などを手掛ける総合店舗プランナー企業スパイスワーク(東京都新宿区)の従業員を、5月11日から短期アルバイトとして受け入れた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令で、ベルク店舗の負荷増大による人員確保や、飲食店での営業自粛による従業員の収入減およびアルバイトの就業機会の減少、という双方の課題解決を目的とした。また、今回の協業によって、異なる業種・業態の交流での経験を通じて知見、視野が得られることにも着目。商品開発やオペレーション改善などの相乗効果の可能性にも期待した。
マックスバリュ東北
ASC初認証の「青森サーモン」を発売
トラウトサーモンとして国内で初めてASC認証(*)を取得した「青森サーモン」を、「にぎわい東北ASC認証青森サーモン(養殖)」として商品化。5月23日から東北地区のイオン、イオンスタイル、マックスバリュの計126店舗で発売する。「青森サーモン」は、白神山地から湧き出るミネラル豊富な水で稚魚から幼魚に育てられ、その後、青森県今別町の「海面養殖場」へ移され、成魚へ成長したサーモンから順に水揚げされる。厳しく冷たい今別の海流で育った「青森サーモン」は、身がしまり、脂乗りがよく、味の良さに定評がある。
*ASC認証・・・・・水産養殖管理協議会の審査のもとで与えられた認証
マックスバリュ東海
HPの「おたすけレシピ特集」で弁当レシピ追加
ホームページ内の「おたすけレシピ特集」に、弁当づくりに役立つレシピなど30種類を追加した。5月18日に追加した『簡単・便利!「お弁当レシピ」』では、コロナウイルスの感染拡大防止のため臨時休校していた学校や幼稚園の再開に向けて、すぐに役立つ内容に編集した。
https://www.mv-tokai.co.jp/recipe-otasuke