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全国スーパー、9月の既存店は6ヵ月ぶりの増収、食品スーパーは前年割れ続く

食品スーパー買い物
iStock.com/recep-bg

 日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟56社)の9月の売上高は、既存店ベースで前年同月比2.8%増だった。消費増税前の駆け込み需要で衣料品と住居関連商品の売り上げが伸び、6ヵ月ぶりに前年実績を上回った。

 商品部門別の既存店売上高は、主力の食料品が0.6%減となったものの、衣料品は0.8%増、住関品は13.9%増と2ケタの伸びとなった。住関品では、医薬・化粧品(24.4%増)と家電製品(24.5%増)が特に好調で、家具・インテリアも19.1%伸びた。衣料品では、肌着、靴下、婦人バッグなどの動きがよかった。

 主な企業別の既存店売上高は、イオンリテールが11.9%増、イズミが6.5%増で共に2ヵ月連続のプラス、イトーヨーカ堂が2.5%増で6ヵ月ぶりのプラスだった。

 一方、日本スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の9月の既存店売上高(速報値)は0.4%減で、11ヵ月連続のマイナスだった。商品部門別では、売り上げ全体の3分の1を占める生鮮が3.9%減と苦戦。日用品など非食品は8.5%増と好調で、一般食品も2.3%増加した。総菜は0.9%増だった。

 主な企業別では、アークスが3.0%減で3ヵ月連続のマイナス、ヨークベニマルは1.9%減で12ヵ月連続のマイナス、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが0.3%増で11ヵ月ぶりのプラス、ヤオコーが2.1%増で2ヵ月連続のプラス、バローが4.4%減で2ヵ月ぶりのマイナスだった。

主な総合スーパー、食品スーパーの売上高(2019年9月)

前年同月比(%)、▲はマイナス

企業名 全店 既存店
イオンリテール 12.5 11.9
イトーヨーカ堂 0.9 2.5
イズミ 13.4 6.5
アークス ▲0.3 ▲3.0
ヨークベニマル ▲0.2 ▲1.9
U.S.M.H 0.9 0.3
ヤオコー 4.8 2.1
バロー ▲2.4 ▲4.4