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週刊スーパーマーケットニュース 各社既存店大不振!新店効果相殺の時代に突入か?

1週間のスーパーマーケットに関するニュースをまとめた『週刊スーパーマーケットニュース』。新店開設で売上の底上げを図ることが重要なことなのかどうか、7月・8月の既存店の業績動向をみる限り、その効果は相殺されているのではないだろうか。競合する他業態の動きをみても、同じような傾向をたどっているように感じてしまう。ならば、売上で厚みを持つ既存店へのテコ入れのほうが、よほど効果的だと考えてしまうのだが・・・・(8月16日から22日までのニュースをまとめました)。

Photo by MATJAZ SLANIC

主なSM各社の7月度営業概況
長雨と低温で大きく後退

 各社の7月度の営業が大きく落ち込んだ。長かった梅雨と低温が影響した結果とも言えそうだが、既存店客単価でこれまで前年をクリアしていた企業が多かったことを考えると、いかに影響が大きかったかが想像できる。8月は一転して猛暑が続き、これもまた業績に悪影響を及ぼすことになるのだろうか。1年を通じて月ごとの振れ幅はあるだろうが、下期に向けての挽回・打開策の推進を各社に期待したい。

<7月度の営業実績>(既存店ベース、前年同月比・%)

企業 売上増減率 客数増減率 客単価増減率
USMH ▲4.8 ▲4.1 ▲0.6
マルエツ ▲3.8 ▲3.1 ▲0.7
MV関東 ▲2.2 ▲3.2 1
アークス ▲3.9 ▲2.8 ▲1.2
バロー   ▲4.8 ▲4.3 ▲0.5
いなげや ▲5.6 ▲3.7 ▲1.9
アクシアル ▲4.6 ▲2.0 0.8
MV東海 ▲4.4 ▲4.8 0.5
MV中部 ▲3.4
MV九州 ▲3.1 ▲4.2 1.2
ヤマザワ ▲5.0 ▲4.8 ▲1.7
ハローズ ▲6.0 ▲5.5 ▲0.5
ヨークベニマル ▲4.8 ▲4.7 ▲0.1
カスミ ▲6.5 ▲6.0 ▲0.5
ヤオコー ▲2.8 ▲2.4 ▲0.5
サミット ▲3.4 ▲1.8 ▲1.6
ベルク ▲1.5 ▲2.2 0.7
ライフストア ▲4.2 ▲3.1 ▲1.1

*MVはマックスバリュ。バローはSM部門

マックスバリュ九州
「レッドキャベツ みらい長崎ココウォーク店」オープン

 長崎市内でも随一の商業施設「ココウォーク」内のスーパーマーケットとして、マックスバリュ九州が91日に「レッドキャベツ みらい長崎ココウォーク店」をオープンする。

  「ココウォーク」はバスターミナルを併設した商業施設で、これまで「レッドキャベツ」がSMとして200810月から11年近く営業を続けてきた。今回、屋号も含めてマックスバリュ九州が営業を承継する。

 同店では、電子マネー「WAON」の取り扱いを開始するとともに、長崎バスグループが展開する「エヌタスTカード」も利用できる。少量を素早く購入したいという顧客ニーズに応え、新たにセルフレジを導入する。

所在地・・・・・・・長崎市茂里町155
従業員数・・・・・約61
店舗面積・・・・・約513坪

コープみやぎ
「せいきょう便」を仙台市内に拡大

 移動店舗「せいきょう便」の営業を、826日から仙台市太白区八木山地区で開始する。柳生店に導入され、仙台市内の店舗としては初めての導入となる。

 営業を始めるのは同市太白区八木山地区。高齢者が多く、買物が不便だという声に応えたもの。道路も狭い場所が多く、大型車での営業が難しい地域のため、小型車を導入した。10月には、柳生店から名取市内への運行を予定する。商品は約400品目で、店舗の新鮮な商品を届けるが、積載していない商品の予約も受け付け、次回の販売時に届ける。

コープさっぽろ
「第7回高校生チャレンジグルメコンテスト」開催

 コープさっぽろ主催の「第7回高校生チャレンジグルメコンテスト」を、824日に開催する。高校生が地元食材を生かしたオリジナル料理を開発し、地域の生産者や料理人に協力してもらいながらメニューを考案する。

 オリジナル料理開発までの一連の過程で、郷土と社会を知る体験的な学びの行事として2012年から年1回実施していて、今年度は全道から11チームが応募し、第一次審査を通過した10校の高校生が開発したオリジナル料理でコンテストに挑む。

 このコンテストでの入賞料理は、過去において、地元小学校の給食メニューに採用されたほか、コープさっぽろ店舗で期間限定弁当として販売された実績を持つ。824日、札幌市スポーツ交流施設「つどーむ」で開催される。

マックスバリュ西日本
「萩まちじゅう博物館WAON」寄付金贈呈と「レジ袋削減等に関する協定」締結

 マックスバリュ西日本は、2018年度の「WAON」利用金額の一部にあたる寄付金914千円を、830日に山口県萩市へ贈呈する。2011年度からの贈呈額総額は800万円を超えた。

また、マックスバリュ西日本とマルナカは827日、徳島県内の事業者、徳島県、徳島消費者協会、とくしま環境県民会議の間で、「レジ袋削減等に関する協定」を締結する。この協定締結に基づき、91日から県内のザ・ビッグ3店舗、マルナカ26店舗でレジ袋の無料配布を中止する。徳島県内の事業者には、キョーエイ、ハローズ、フジなど18社が含まれる。

マックスバリュ西日本はさらに831日、マックスバリュ世羅ショッピングセンターで地域ふれあいイベントを開催する。ステージイベント、地元食材店の出店のほか、広島の伝統芸能である“神楽”の公演も実施する。

⑥マックスバリュ北海道
「はこだてWAON」寄付金贈呈 

 北海道函館市に827日、「WAON」利用額の一部187万円を寄付する。寄付金は子育て応援ハンドブック「すくすく手帳」の発行や、児童館の備品整備に活用される。これまでの累計寄付総額は780万円超。

 ⑦コープ東北
スマホ決済アプリ 宮城と岩手で利用可能に

 7月下旬に配信されたコープ東北のスマホ決済アプリ「CooPayコープペイ」が、821日からみやぎ生協、いわて生協の全店舗(65店舗)で利用可能となった。これまでの登録者は6店舗で2,407人、利用者は累計で2,751人だが、今後65店舗に広がることで登録者数、利用者数が増えることが予想される。「CooPayコープペイ」は、チャージ不要の後払い方式で、引落口座を登録することで利用できる。

⑧日本生協連
ノンフライ米麺を使ったカップ麺2

 米粉とタピオカでんぷんを使用したヘルシーな米麺を使い、カップ麺にした2品。太めの平打麺は噛みごたえのあるモチモチとした食感が特長で、食べごたえがありながもカロリーは1200kcal以下に抑えた。鶏白湯スープに濃厚なポークエキスを加えた「濃厚鶏白湯」と、みそと野菜の旨みにしびれる辛さの花椒をアクセントにした「麻辣担々」は、どちらもあっさりとした米麺に合う濃厚なスープで、1食で満足感を得られる味わいに仕上げた。いずれも税抜158円で、91日から発売。