2023年決算は下方修正相次ぐ……売上ランキングで振り返るホームセンター2022年決算
2022年決算をおさらい!
間もなく、HC企業の2023年の決算(23年2,3,6月期決算)が発表になる。22年決算ではコロナ特需からの反動減は比較的軽微にとどまったが、それはコロナ禍での新規顧客の獲得によるものだったのか、2年連続でクリアした4兆円市場は維持されているのか、気になるところは多い。
各社決算発表を待つ前に、22年決算での売上ランキングはどうなっていたのか、ここで振り返っておこう。
コロナ禍においてHC企業は、日用品の特需のほか、DIY(日曜大工)や園芸などのニーズによって好業績に沸いた。22年決算ではその反動減が見られるものの、好調企業は前年度から大きく落ち込むことなく高水準を維持している。
売上高首位のカインズは、22年2月期の売上高が対前期比0.6%減の4826億円。建築資材卸などの専門店業態の店舗への注力もあり、高い伸びを見せた前期(同10.1%増)に近い好業績を残した。同社子会社となった旧東急ハンズ(現ハンズ)の売上高は555億円であった。
2位のDCMHDは、9位の持分法提供会社ケーヨーと単純合算したグループ全体売上高では約5500億円となり、業界最大規模。22年2月期は減収となったが、7期連続の営業増益で過去最高益を更新した。
3位のコーナン商事の22年2月期も同0.6%減ではあるものの、好調なプロ業態5店舗を含む26店舗を出店したこともあり、2ケタ伸長を遂げた前期(同16.7%)から微減にとどめていた。