週刊スーパーマーケットニュース アルビス、ハローズ、MV西日本がCO2削減を推進中
2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルをめざすと宣言した。そうしたなか、今週のニュースではアルビス、ハローズ、マックスバリュ西日本がそれぞれCO2削減に向けた取り組みを発表した。店舗を持つリアル小売がいきなりCO2ゼロをめざすのは難しいが、今後は段階的にカーボンニュートラルを推進していく動きが、食品小売企業にとってスタンダードになるのかもしれない(9月30日~10月6日のニュースをまとめました)。
ヨークベニマル
「今泉店」でデリバリーサービス「Uber Eats」を開始
ヨークベニマルは、9月26日から宇都宮市の「ヨークベニマル 今泉店」(栃木県宇都宮市)で、デリバリーサービス「Uber Eats」を開始した。注文後、平均30分でお客の手元に商品が届くサービスで、同社では初の取り組みとなる。
取り扱い商品は、生鮮食品など約1500品目(刺身・冷凍食品除く)。午前10時から午後7時まで、クレジットカード決済のみ受け付け。
ベイシア
ご当地ガチャタマで地域に貢献
ベイシアは、10月7日からご当地ガチャタマ「伊勢崎ガチャタマ」を市内4店舗で販売する。カプセルの中には、伊勢崎市にゆかりのある企業や施設、店舗、商品など8種類をモチーフにしたキーホルダーを入れる。創業の地である群馬県伊勢崎市の地域振興がねらいだ。
ご当地ガチャタマは「大宮ガチャタマ」や「栃木ガチャタマ」などが話題となったが、群馬県で発売されるのは今回が初めて。「伊勢崎ガチャタマ」(1回300円)として販売する。売上金の一部は市に寄付。地域の文化振興に役立てる。
マルエツ
「プチ 赤坂Bizタワー店」をオープン
マルエツは10月7日、「マルエツ プチ 赤坂Bizタワー店」をオープンした。6月に閉店した「マルエツ プチ赤坂店」に代わる店舗だ。
同店は、都市型小型店舗として、「鮮度」「商品との出会い」「ストレスゼロ」「繋がり」を提供できる店づくりをめざしていく。
- 所在地・・・・・東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー
- 売場面積・・・143坪
- 年商目標・・・8億円
- 営業時間・・・7時~22時
- 従業員数・・・25名(8時間換算)
アルビス
パークアンドライド事業へ参画
アルビスは、10月1日から2023年3月31日まで、富山県高岡市が推進するパークアンドライド事業に参画する。
路面電車の万葉線の停車駅に近接する「アルビス丸の内店」「アルビス米島店」の駐車場の一面を、事前申込者に月3000円で貸し出しする。対象店舗の指定駐車場に駐車後、公共交通機関に乗り換えて目的地まで移動してもらう。公共交通を利活用するライフスタイルへの転換を促すことで、環境負荷軽減やカーボンニュートラルを推進に繋げることがねらい。
特典として、利用者は駐車料金月額3000円を支払うことでアルビス商品券4000円分を受けとることができる。
さとうグループ
「ミニフレッシュ関宮店」を新装開店
さとうは、9月29日に「ミニフレッシュ関宮店」をリニューアルオープンした。品揃え、価格、店舗内外装のほか、一部設備機器などを刷新する。
今回の売場刷新では、加工食品を中心に品揃えを集約したほか、商品配置を大幅に見直し。また、従来よりも什器間の通路を拡張し、お客が買い回りやすい店内レイアウトにした。
- 所在地・・・・・兵庫県養父市吉井197-2
- 売場面積・・・86坪
- 営業時間・・・7時~22時
- 駐車台数・・・22台
- 従業員数・・・社員2名、パート・アルバイト5名(8時間換算)
フレスタ
岡山大学の食品ロス削減の取り組みに参画
フレスタは、10月8日から31日までの期間、食品ロス削減の取り組みの一環として、岡山大学とともに「のこり福キャンペーン」を実施する。
「津島店」(岡山県岡山市)の食品売場にライブカメラを設置。スマートフォン用システムを使って、画像内の商品名・価格・割引率などのデータを利用者に随時提供し、購入を促すことで、商品の売れ残りを防ぐ。
また、システムの利用実績データなどに基づき、食品ロス・温室効果ガスの削減効果を検証。データサイエンスを用いた解析などを通じて、食品ロス削減に役立つ科学的知見を取りまとめていく。
ハローズ
再生可能エネルギー電力を30店舗で活用
ハローズは、12月から再生可能エネルギー電力を30店舗で順次導入する。年間約3514トンのCO2排出量削減を見込む。
中電工(広島市)がハローズ30店舗に太陽光発電システムを設置。そこで発電した電力を、ハローズが中電工から購入するかたちをとる。
マックスバリュ西日本
「マルナカまんのう公文店」をオープン
マックスバリュ西日本は10月8日、香川県仲多度郡に「マルナカまんのう公文店」をオープンする。「省エネ・創エネ・脱フロン・脱炭素」に取り組み、“再生可能エネルギー100%使用、CO2排出実質ゼロ”をめざす。同社では初の取り組みとなる。
また、売場では「地域のなかで、毎日行きたくなる“わたしのお店”」をコンセプトに、「旬・鮮度・おいしさ」にこだわった商品を提供。「おさかな工房」や「肉工房」、「すきマル産直市」や「焼きたてパン」などのコーナーも設置した。
- 所在地・・・・・香川県仲多度郡まんのう町公文字垂水上367-5
- 直営面積・・・601坪
- 営業時間・・・9時~22時
- 駐車台数・・・140台
サンリブ
店舗外周を人と地球にやさしいアスファルトで舗装
サンリブは「サンリブBUONO原」(福岡市早良区)において店舗外周アスファルト舗装に、花王が開発したアスファルト改質剤「ニュートラック5000」を採用した。
「ニュートラック5000」は廃PETを原料に、花王が独自の処理を加えたアスファルト改質剤。耐久性を高められるほか、マイクロプラスチックの発生も抑えられる。