週刊コンビニニュース 大手コンビニ3社、効率化・最適化に向けた共同配送の実証実験を実施

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 (株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア)
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一週間のコンビニエンスストア(CVS)に関するニュースをまとめた週刊コンビニニュース。内閣府が推進する「戦略的イノベーションプログラム」の一環として、セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソンの大手コンビニ3社が連携して各社の物流センター、店舗への横断的な共同物流の実証実験を実施する。期間は2月21〜28日で、北海道函館エリアの配送センターと店舗で行う。昨年度は東京都内の湾岸エリアで3社による共同配送の実証実験を行ったが、今回は店舗密度の低い地方において、①配送センター間の物流の共同化、②買物困難地域の配送の共同化、について実証実験を行うことにした。物流を効率化することによる買物困難者対策、フードマイレージの削減、運行トラック数の減少、温暖化効果ガス排出量の削減を目的としている(2月15〜21日のニュースをまとめました)。

物流 イメージ
cybrain/i-stock

セブン-イレブン
処方箋医薬品のロッカー受け取りサービス
「セブン-イレブンネットコンビニ」の実施店舗を拡大

 セブン-イレブン・ジャパンは、アインホールディングス(北海道)、ヤマト運輸(東京都)、Packcity Japan(同)と連携し、店舗に設置された宅配便ロッカー「PUDOステーション」で処方箋医薬品を受け取るサービスの実証実験を2月14日から開始した。今回の実証実験では、「アイン薬局アトレ川崎店」(神奈川県川崎市)周辺のセブン-イレブン17店舗に設置された宅配便ロッカーを活用。服薬指導後にいつでも処方箋医薬品を受け取れるようにした。

 また同社は2月17日、スマートフォンで注文した商品を指定の場所まで届けるサービス「セブン-イレブンネットコンビニ」のテスト実施店舗を約1,200店舗に拡大した。これまで北海道、東京都、広島県のそれぞれの一部エリアでテストを行ってきたが、好評なことから実施店舗を東京都で600店追加した。2月25日からはサービス名称を「7NOW」に改め、最短30分で届ける。注文受付時間は9時30分から22時15分で、税抜1,000円以上の注文から利用できる。配達料は税込330円。

ファミリーマート
「CDP2021サプライヤー・エンゲージメント評価(SER)」で最高評価
ストアスタッフ発案の「スフレ・プリン」コンテスト優勝賞品を全国発売

 ファミリーマートは、環境に関するグローバルな情報開示システムを運営する国際的なNGO「CDP」が実施する「CDP2021サプライヤー・エンゲージメント評価(SER)」で、最高評価の「リーダー」を2年連続で獲得した。CDPが毎年実施している気候変動の調査のなかで、「ガバナンス」「目標」「スコープ3排出量」「サプライヤー・エンゲージメント」を評価するもので、サプライヤーとの協働によるサプライチェーン全体での気候変動に対する取り組みが評価された。2021年の「リーダー」に選ばれた企業は上位8%にあたる約500社で、うち105社が日本企業。

 また同社は、昨年9月に発売した全国各地のストアスタッフが発案したオリジナルスイーツ「スフレ・プリン」の新フレーバー6種類のうち、売上がもっとも好調だった西日本エリアを販売対象にした「ホットケーキなスフレ・プリン」(税込298円)を2月22日に全国を対象に販売開始する。発売初週に定番の「スフレ・プリン」と比較して約2.5倍の売上を記録するなど、販売が好調だったことから全国展開となった。

ローソン①
離島初の“ヘルスケアローソン”
デリバリーサービスで「出前館」の取り扱い開始

 ローソンは2月26日、OTC医薬品や化粧品・日用雑貨などの品揃えを強化した、離島初の“ヘルスケアローソン”として、「ローソン今治大三島町宮浦店」をリニューアルオープンする。風邪薬や解熱鎮痛剤などのOTC医薬品を新たに約250種類取り揃え、化粧品や衛生用品などの日用品約220種類を追加した。“ヘルスケアローソン”の店舗数は、1月末時点で37都道府県173店舗。

  • 所在地・・・・・愛媛県今治市大三島町宮浦5112-1
  • 売場面積・・・49坪
  • 営業時間・・・24時間

 また同社は、2月24日からデリバリーサービスの「出前館」の取り扱いを開始する。サービスの取り扱いは、「Uber Eats」「Wolt」「DiDi Food」「menu」「DoorDash」と合わせて合計6社となった。サービスの提供店舗は45都道府県の2,903店舗。

ローソン②
<中四国地区>高校生たちと共同開発した2品
<九州地区>高校生たちが考案したおにぎりとベーカリー
<東北地区>「県別コッペパンシリーズ」の第4弾

 ローソンは2月22日から中四国地方の店舗で、愛媛県立小松高校の生徒たちと共同開発した地元食材を使用したスイーツとベーカリーの2品を発売する。

  • 「幸せあふれるいよかんシュー」(税込150円)/愛媛県産いよかんの果汁を100%使用したシュークリーム。いよかん果汁入りホイップクリームに、とろっとした食感のいよかんソースを組み合わせ、シュー生地にはチョコをコーティングした。
  • 「オレンジとチーズクリームのデニッシュ」(150円)/愛媛県産オレンジを100%使用した果汁入りゼリーとチーズクリームを使ったデニッシュ。爽やかなオレンジ果汁入りゼリーはチーズクリームと相性が良く、デニッシュ生地にもマッチ。

 また同社は2月22日、鹿児島県と宮崎県を除く九州の店舗で、大分県立宇佐産業科学高校の生徒たちが考案したおにぎり「甘辛だれのネギ鶏おにぎり~ゆずこしょう風味~」(税込150円)を発売。また同日、大分県立安心院高校の生徒たちが考案したベーカリー「茶ろーる(大分県産お茶使用)」(140円)を発売する。両商品とも大分県産食材を使用した。
 
 東北エリアの店舗でローソンは、「県別コッペパンシリーズ」の第4弾となる「もっちりっちコッペ~秋田県産牛乳入り塩バニラホイップ~」(税込145円)を2月22日に発売する。秋田県産米“あきたこまち”の米粉を使用したパン生地で、同県産の牛乳を使用した塩バニラホイップクリームをサンドした。

ミニストップ
~Sweets Carat~から第3弾

 ミニストップは、ティラミスとチーズケーキの新感覚コンビ商品「ティラミスチーズスフレ」(税込280円)を発売。「キラキラ輝く、心トキメく。こだわりのトレンドスイーツ」というコンセプトの~Sweets Carat~(スイーツカラット)の第3弾商品で、2月15日に発売した。軽さとコクのあるテイラミスと、ふわふわ・しゅわしゅわとした食感のチーズスフレの人気スイーツを組み合わせたハイブリッドスイーツ。

記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

ダイヤモンド・チェーンストア編集部は、業界をリードする提案型編集方針を掲げ、小売業の未来を読者と共に創造します。私たちは単なるニュース伝達に留まらず、革新的なビジネスモデルやトレンドを積極的に取り上げ、業界全体に先駆けて解説することを使命としています。毎号、経営のトップランナーへの深掘りインタビューを通じて、その思考や戦略を読者に紹介します。新しくオープンする店舗やリニューアルされた店舗の最新情報を、速報性と詳細な分析で提供し、読者が他では得られない洞察を手に入れられるよう努めています。私たちの鋭い市場分析と、現場の細部にわたる観察を通じて、注目すべき店舗運営の秘訣を明らかにします。

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