決定!「第1回サステナブル・リテイリング表彰」 ローカルスーパーや生協の施策が受賞へ

2022/11/30 05:55
ダイヤモンド・チェーンストア編集部 (株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア)
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来年度も開催方針
独自性の光る施策求む!

 ここまで、受賞施策の具体的な取り組みや評価のポイントを紹介してきた。これらがヒントととなり、業界全体でサステナブルな施策が活性化する一助となれば幸いだ。

 最後に、今回の審査を通じて、選考委員からは食品小売業のサステナビリティ活動について次のような意見も挙がったのでいくつか紹介したい。「Z世代を中心にサステナビリティに対する意識は高まっている。今後は現在の施策を消費者に知ってもらうための工夫がより必要である」(渡辺林治氏)。「食品小売業は多くの従業員によって支えられている。全体的に海外に比べて従業員向けの施策は発展途上であると感じたため、今後に期待したい」(篠原欣貴氏)。「社会的活動で数値的な結果を出すのは、ビジネスのそれよりも難易度が高い部分がある。だからこそ外資系企業では人材育成の観点から従業員にサステナビリティに挑戦させているくらいだ。こうした観点からもサステナビリティは本業の力となって返ってくるはずであり是非、企業として積極的に取り組んでもらいたい」(小林氏)。

 今回、応募施策の中には、最近スタートしたばかりのユニークな施策も多く見られた。しかし今回の審査では、未だ結果が審査しきれない施策は、受賞から外したという経緯がある。本企画は来年度も継続する方針であり是非再び応募していただき、独自性の光るさまざまな施策が多く寄せられることに期待したい。

【審査概要】
22年9月15日~10月14日、「ダイヤモンド・チェーンストア オンライン」上の応募フォームにて、応募・推薦による施策を募集。集まった施策を選考委員による全2回の審査によって決定した。審査では専門家が設定した7つの評価項目を5段階で定量評価したのち、ディスカッションによって受賞施策を選定した。なお、本表彰企画における「サステナビリティ」の定義は、「(食品小売企業が)長期で維持発展するため、すべてのステークホルダーとの関係を、責任をもって維持強化させる取り組み」(書籍『小売業の実践SDGs経営』より)としている

【選考委員一覧】(あいうえお順)
加賀田 和弘(小樽商科大学商学部准教授)
加藤 孝治 (日本大学大学院総合社会情報研究科教授)
小林 富雄(日本女子大学家政経済学科教授)
篠原 欣貴(立命館アジア太平洋大学国際経営学部准教授)
渡辺 林治(東京大学大学院医学系研究科特任講師)

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記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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