学生との交流で再認識!「データ分析の多様性」の重要さ

桂 幸一郎(エイトハンドレッド)
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 先日、筆者が所属するコンサルティング会社で大学生・大学院生向けにインターンシップを実施しました。ある商品のマーケティング戦略とアイディアを立案するというテーマのもと、2日間、数人ごとのグループにわけて取り組むというプログラムです。

 志望者の多くはマーケティングを専攻しているわけではないため、「マーケティングとはなにか」「どう戦略をつくるのか」についてと、本インターンシップ・プログラムで活用するマーケティングデータの読み方や使い方を解説することから始めています。

 今回使用したのは、消費者購買履歴データを使ったトレンド分析、トライアル・リピート分析や、併売リフト分析など、一般的な分析とデータのみです。なお、セグメント分類は性別、年代別、職業別といったきわめてシンプルなものとしました。

マーケティング戦略の立案で、学生が管理職に勝った!

 実は、ある会社の管理職向けに、今回のインターンシップ・プログラムと同様の内容で研修をしたことがあります。参加者は当然、マーケティングデータを日常的に使っている熟練社員たちなのですが、驚いたことに学生たちの「アウトプット」のほうが粗削りながら斬新でよいアイデアだったのです。

 新商品など、学生にアイディアを出してもらう企業は少なくないですし、「目新しくて参考になった」という話もよく聞きます。しかし今回の話は、きちんとしたデータ分析をもとにした根拠のあるアイディアですから、非常に驚いたのです。

 なぜ管理職たちは、学生よりも劣るアイディアしか出せなかったのか?それは、

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