ツルハとウエルシアが経営統合へ向けて協議開始、売上高は2兆円超に
売上高2兆円超、5300店舗超のDgS企業誕生へ
今回、イオン、ツルハHD、ウエルシアHDの3社は、日本のみならずアセアンをはじめとするグローバル規模において、人々の未病、予防、治療に従事し、健康寿命の延伸に貢献することにより、地域生活者のより高次なヘルス&ウエルネスを実現するため資本業務提携契約を締結し、経営統合の協議を開始することに至った。
ツルハHDの23年5月期の売上高は9700億円、国内店舗数は2589店舗(うち調剤併設663、調剤専門187)。一方のウエルシアHDの23年2月期の売上高は1兆1442億円、国内店舗数は2751店舗(うち調剤併設2019)。経営統合後は売上高2兆円超、5300店舗超の日本最大のドラッグストア(DgS)企業となる。
ツルハHD、ウエルシアHD傘下の事業会社の屋号について、2月28日の記者会見でツルハHDの鶴羽順社長は「基本的に変わらないものと考えているが、今後3社で協議、検討していきたい」と説明。ツルハHDがウエルシアHDを完全子会社化することについては、「スキームには確かに“上下” はあるが、あくまでも精神は対等だ。どちらが上か下かというよりも、この体制にすることによってよりシナジーを早期に発揮することがいちばんの目的だ」としている。
なお、記者会見では、経営統合後の会社名変更の可能性、PB統合の可能性、そしてオアシス・マネジメントが保有するクスリのアオキホールディングス(石川県)株式についてのイオンのスタンス等の質問はメディアからは出なかった。