マレーシアにカンボジア……書店の海外展開を加速するTSUTAYAのねらいとは
独自の新しいカフェ業態を開発
FC契約を結んで1号店、2号店を運営する現地デベロッパーの代表は日本在住の経験があり、以前からCCCが手がける店舗の事業形態に興味を持っていたそうだ。「マレーシアでも蔦屋書店やTSUTAYA BOOKSTOREのようなライフスタイル提案型の書店を展開したいと手をあげてもらった」と上本氏。3号店のFCオーナーも同様で、イオンモールのテナントとして、多くの人が集まり、賑わいを創出する起爆剤となることを期待してTSUTAYA BOOKSTOREの出店と運営のオファーをもらったという。

ブキット・ジャリル 蔦屋書店では、約800坪の売場にさまざまな言語で書かれた書籍のほか文具や雑貨も豊富に取り揃え、カフェも併設。現地アーティストとコラボレーションするイベントを月1回程度開催している。日本の店舗ではCCCグループがライセンス契約を結んでブックカフェというコンセプトでスターバックスコーヒーを展開するが、東南アジアに出店する店舗では松下氏が中心となって独自の新しいカフェ業態「IVY TOKYO」を開発。とくにフードに力を入れているという。松下氏によると「現地の人に舌にあわせ、好まれるようにローカライズし、日本とマレーシアの食文化を融合させたメニューを提供している」とのこと。



