ロピアが飲食店を続々開業! その先に見据える野望とは
専門的な熟成調理による
黒毛和牛のメニューを提供
次に訪れた東京・小石川の「中勢以 内店」は、熟成和牛の専門店で、店の奥にあるレストランで、店頭で販売する素材を使った料理が楽しめる。
看板メニューは「熟成肉のグリル食べ比べ」(180g)と熟成肉のハンバーグのほか4品に、パスタorカレーライス、デザートがついて1人・1万2000円(別途サービス代)のコース料理だ。
しかし、この日は緊急事態宣言下でコース料理を提供していなかったため、好みの部位をショーケースから選んでアラカルトで注文。神戸牛の「イチボ」「カメノコ」「シンシン」を各約200gオーダーして約1万6000円だった(価格は相場によって変わる)。
従業員の説明によると「厳選した黒毛和牛を一頭買いにより仕入れて2カ月ほど熟成している。このような肉はほかではほとんど食べられない」そうだ。実際に食べて見ると、そのうま味や香り、味わいは一般的な熟成肉と一線を画し、その美味しさに驚いた。
世界が誇る「和牛」で
海外への出店も!?
ロピアは経営目標に2031年までにグループ売上高1兆円の達成を掲げる。ロピアの21年2月期の売上高は2086億円で、この強気の目標を同社は「食品総合流通業」をめざすことで達成するという。 飲食事業への参入はこのなかの1つの施策だ。
今回、ロピアが展開する飲食店2店を訪れて感じたのは、同社が専門性の高い食材・調理法による飲食の提供に挑戦しているということだ。
同社は将来的に海外への飲食店の出店をめざしているという噂も漏れきく。世界的に評価の高い日本の和牛の専門的な知識とそれを生かした飲食店の運営ノウハウを構築することで、国外での成長も見据えているのかもしれない。