第14回 スーパーマーケットが時代のニーズにあった総菜を開発する方法

日本リテイリングセンター シニア・コンサルタント 桜井多恵子
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スーパーマーケット再創造

ready to eat需要はコロナ以前から高い

 コロナ禍で急激に広まっているテイクアウトサービスだが、この需要増は今に始まったことではない。コロナショック以前からあったのだ。しかしフードサービス業とスーパーマーケット(SM)の多くは改革が遅れていたのである。

 テイクアウトニーズの高まりの背景は次のとおりだ。①女性の社会進出が進み、成人女性の75%がフルタイムおよびパートタイムで働いているから調理に時間をかけられない。②急増する高齢者の多くは面倒な調理をしたくない。③同じく増加中の単身世帯も自分1人の食事ために調理に時間をかけたくない。これらのことから、フードサービス業のテイクアウト、またSMのready to eatやready to cook商品のニーズはもともと大きかったのだ。

 そこに新型コロナウイルスの流行により、④買物の

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