トライアルが福岡県宮若市と連携して「街づくり」に着手する理由
新たな「スマートストア」を市内に開業 農家レストラン、オーベルジュ、温泉宿なども順次開業!
実店舗に関しては21年9月中旬に「スーパーセンタートライアル宮若店(仮称)」を開業する。トライアルが近年展開している「スマートストア」としての出店だが、亀田社長は「市の協力も仰ぎながら、ほかの店舗ではできないような実験もしていきたい」として、ドローン配送や自動走行実験など新たなテクノロジーの実験拠点としても運用する考えを示した。
さらに、市内にある農産物直売所「ドリームホープ若宮」について、22年3月をめどに旧吉川小学校のグラウンドに移設、売場を拡大して開業する。同所はトライアルと宮若市による共同運営となり、トライアルが持つ「リテールAI」に関する知見も取り入れられることになる見込みだ。
また、同じく旧吉川小学校の体育館を改装し、「農家レストラン 『グロッサリア』」を22年3月ごろに開業。隣接するドリームホープ若宮で取り扱う地場の食材を使った料理を提供する。さらに21年4月ごろには、オーベルジュ「颯香亭」、温泉宿「虎乃湯」「古民家neri」が一体となった複合宿泊施設を市の研修施設の跡地に設置する計画だ。
これらの取り組みに伴い宮若市に転入することになる、技術開発者や店舗従業員向けに、21年4月末には旧吉川幼稚園の跡地に126戸からなる従業員寮も開設する。