3カ月で効果が出る!新商品開発の前にやるべき「単品管理」で売場は活性化する
新商品開発より前に商品管理の基本に戻れ
ここ数年、経済環境が厳しさを増すにつれて、商品を安く売らなければならない、しかも品質も高めなければならないと言われることが多い。他方、成功した事例が大きく報道されるためか、商品開発を活発に行うことが必要だとも言われている。
だが、まずは商品管理の基本問題と取り組むことが先である。制度としてユニット・コントロールのできる体制がない限り、企業としての本筋の戦闘力はつかない。
具体的には、店舗運営部、商品部、物流部の三者合同で13週に1回は必ず、重点を絞った同じテーマについて、調査を繰り返すことである。
この問題に真剣に取り組むと、約3カ月間で効果が出始める。商品回転率が上がり始めるのだ。13週に1回で年4回、三部門が調査・分析・実験を繰り返して改善に取り組めば、特に非食品の商品回転率は1年で相当向上するはずだ。
これに対して商品開発はそう簡単に結果は出ない。非常に順調に進んだときで6ヵ月、通常ならば1年以上たたないと日の目は見ない。商品の品質を改めて決め直すトレードオフに取り組むことになれば、3年はかかる。
しかしユニット・コントロールは3ヵ月で効果が出るものなのだ。
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