高まる宅配・配送ニーズと人手不足 このギャップを埋める新しいビジネスとは?

2020/06/16 05:55
    上妻英夫(KIプレス)
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    “他にないものを創り、新しい時代を切り拓く”が経営理念

     「K-VAN RENTAL」サービスを活用すれば、最短で5日間、一人(1台)からでも開業できる。同サービスのキャッチフレーズに「簡単に黒ナンバーを取得、すぐに開業、しっかり稼ぐ」を掲げ、従来、あまり稼げなかった配送業者と違い、素人でも稼げる(支払いも2週間か、1カ月以内)という特徴をうたっている。

     帝都産業は黒ナンバー取得者の応援者(サポート)の位置づけで、初心者と一緒に伴奏する仕組みを実現している。こうしたユニークなビジネスを生み出す素地はどこにあるのか?

     帝都産業は「他にないものを創り、新しい時代を切り拓く」を企業理念に掲げ、市場ニーズを捉え、費用対効果の見合う範囲で実現することを強みとする会社である。宅配、レンタル、市場ニーズなどを踏まえ、「運ぶ・届ける、そして、ご用聞き」をキーワードにこれまで様々な事業を展開してきた。特に、「ご用聞き」は顧客に商品を届けた際に「顧客の声を聞く」ことによるニーズ把握も兼ねて展開してきた。その企業文化が、新たなビジネス展開を可能にしていると言えるだろう。

     「K-VAN RENTAL」の費用はどれぐらいなのか。今、応援キャンペーン価格で、軽自動車のレンタル代込みで、関東、東海、九州、中国エリアなどは3カ月プランで月額5万円、6カ月プランで同45000円、12カ月プランで同35000円。東北エリアは12カ月プランで同4万円。なお料金は任意保険料を含まない。また、自分が所有する軽自動車で貨物軽自動車運送事業を始める人に対しては、「クロトル」というコンサルティング事業を行っている。

     帝都産業が打ち出した事業への関心度は高く、既に、約100人の事業者が参加し、全国から問い合わせなどが殺到している。今後の動きに注目したい。

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