ネット時代、ショップチャンネルのテレビライブ放送が好調な理由
SNSも活用し「売り場の多様化」進める

ただ足元では、テレビを視聴しない人も増えており、一般的にはEC販売が優勢になりつつあるという現実がある。「『EC経由で注文したい』というお客さまも多くいらっしゃることから、当然ECサイトにも注力している。ファッション系サイトの多くで一般的になっている着こなしのコーディネートやサイズ感がわかる『SHOP CHANNEL PEOPLE』やネット限定商品を展開するなど、サイトの充実化を進めている」
テレビを見ない層にどうリーチしていくかを考えると、さらに売場の多様化が必要となる。「その一つとして、ここ数年パイロット的に取り組んできた『短尺のリール動画』を活用したSNSコマースに今後ドライブをかけていく。『好きなタイミングで好きな場所で』というコンセプトのもと、テレビとは違う届け方にも挑戦しながら、私たちの商品をより多くの人に知っていただきたいと考えている」
さらに中曽根氏は「これまで、前例がない中で常に独自で新しいものをつくってきたという自負がある」とした上で、「そもそも真似をしてもすぐにあきられてしまう。どうやってお客さまに商品を知ってもらうのがいいのか、今後も新しいやり方を模索しながらモデルチェンジを続けていく」と語る。





マッキンゼーが見通す小売の新潮流「3つの懸念」とは
