カリモクとの仏壇コラボに「推し壇」まで!はせがわ「手を合わせる機会」の創造
「死」にまつわる悩みをワンストップでサポート
一方で、はせがわでは経営課題の一つとして「売り切り型からの脱却」を掲げ、仏壇仏具の販売にとどまらない、LTV(顧客生涯価値)を高める事業も打ち出している。それが、遺品整理、相続手続き、不動産売却など死後にまつわるさまざまな悩みごとをワンストップで相談できる窓口「はせがわピースフルライフサポート」だ。
「さまざまな手続きに時間をとられていると、故人に手を合わせる大切な時間が奪われてしまう。はせがわの店舗に来れば、供養のことだけでなくその周辺の困りごとも解決できるとの認識を広めていきたい」(福田氏)
もともとは東京・福岡を拠点とした直営店を主流としていたが、2017年頃からショッピングセンターにもテナント出店を増やしており、店舗数も2014年の113店舗から現在は132店舗へと増加している。これらの各店舗に「はせがわピースフルライフサポート」の窓口を設けるほか、カスタマーサポートセンターも開設し、相談体制を強化した。
伝統やしきたりにしばられず、新たなスタイルの仏壇仏具やサービスを展開し、「手を合わせる機会」を身近なものにしようと努めているはせがわ。これから本格的な「多死社会」を迎える中、はせがわの次の一手が、私たちが「死」に向き合ううえでの道標を示してくれるだろう。