カリモクとの仏壇コラボに「推し壇」まで!はせがわ「手を合わせる機会」の創造
家具と調和する「リビング仏壇」
こうしたライフスタイルや価値観の変化に合わせた新しい仏壇としてはせがわが打ち出しているのが、家具メーカーとコラボした「リビング仏壇」だ。
その代表が、愛知県刈谷市の人気家具メーカー「カリモク家具」とコラボしたリビング仏壇だ。看板商品「HK GALLERIA」は、天然のウォールナットのぬくもりとガラス戸のデザインがヨーロッパの高級家具を思わせる。価格は50万円超と決して安くないが、高い人気を誇る。
同じくカリモクと共同開発した「SBジャスト」は、高さ49センチの小型タイプ。こちらは30万円台で、場所を取らずリビングの棚の上にも置けるシンプルさが人気となっている。
カリモクとの共同開発は2014年からスタート。リビングにも違和感なく溶け込めるデザインが「リビングには仏壇を置きたくない」というニーズをつかむとともに、「いつでも故人のことを思い、手を合わせられる」という新たな体験価値を生んだ。
このカリモクとのコラボの成功から、徐々にコラボ先の家具メーカーを増やし、2017年からはリビング仏壇ブランド「LIVE – ing コレクション」として展開。今では仏壇の売上の25%を占める主力ブランドへと成長している。
「中には、カリモクの仏壇をお買い上げいただいた後に、お部屋の家具をすべてカリモクに変えたお客さまもいる。空間づくりの一環として仏壇を見てくれているのを感じる」(福田氏)