ローソンは8月30日、IT部門の元社員が不正行為を働き、約4億3000万円を私的に流用したと発表した。同社ではこの社員を同日付けで懲戒解雇し、刑事告訴する予定。
元社員は勤続35年の50代男性で、2011年から19年にかけて取引先と共謀し、業務委託料の水増しにより予備費の名目で取引先に資金をプールさせ、これを私的に流用していた。19年2月、内部通報により不正行為が発覚、社外弁護士を含めた社内調査を実施していた。
ローソンでは関係していた取引先についても刑事告訴するとしている。今後は、定期的な社内調査を徹底するほか、取引先を対象としたアンケート調査を行ったり、同一業務を長く担当できないよう社内規定を見直したりするなどして、再発防止に努める。