Z世代の今とは? MERY Z世代研究所が教えるマーケティングに活用したいZ世代のリアル
Z世代が好むのは「自分モテ」ファッション
そんなZ世代が好むファッションは、一言で表現すると「自分モテ」ファッションだという。
「『こんな風に見られたい』という他人からの評価は優先順位の一番ではなくて、自分自身が心地良いかを大切にしている」と平山氏。「こだわりどころが謎と思えるところもある」のは、パッと見ただけではどこがすごいのか、違いがわからないような、あくまでも自分がこだわりに添った「レア感」を大事にするからだ。
「Z世代はプチプラファッションを積極的に取り入れ、人と洋服がかぶることは気にしない。一方で、一昔前の女性がこぞって夢中になった誰が見てもわかるようなブランド品には興味がなくて(もちろん一部興味を持つ人もいるが)、お金をかけるところには一人ひとりのこだわりが反映されている。見栄えや周りからの評価は気にしないのがZ世代らしさ」。
情報収集能力が高いZ世代は、安くてかわいい洋服を上手にリサーチしてどこで入手できるのかも熟知している。無駄なものにお金は使わず、たくさんの選択肢がある中で「なぜそれを選んだのか?」を大切にする。
SDGsの観点から、大量消費・大量廃棄にも厳しい目をもっている。サステナブルとは相反する「安さ」だけを謳った商品に対しても、営利主義に偏りすぎた商品であることをしっかりと見抜く目がある。