20年前からOMOを志向!ブランド古着「ラグタグ」の存在感が高まっている理由

油浅 健一
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皆がブランドアイテムを購入できるように」が原点

ラグタグ倉庫
20万点以上のアイテムが収納されているラグタグの倉庫

 ブランド古着を扱うラグタグの原点には、金銭的に余裕のない若者でも、高額なブランドアイテムを購入できるように、という創業者の想いがある。時は流れ、ネットが浸透し、手軽に古着の売買が可能に。これにより、良くも悪くもボトルネックだった、古着売買のアクセシビリティが向上したことで、古着市場は一気に拡大した。

 23年前からオンラインショップをスタートさせていた同社は、当時、十分とは言えない人的リソースの中で、ネットとリアルの融合を試行錯誤。仕入れから売買、物流まで、一つひとつ課題をクリアしながら使い勝手を磨き上げ、信頼を積み重ねてきた。

古着ビジネスの肝、仕入れ力の強さの秘密

 圧倒的な仕入れ力はその一つの証だ。古着は売手がいて初めて仕入れが成り立つ。逆に言えば、「このショップで売ろう」とユーザーに選ばれなければ、仕入れ力が低下し、客離れにつながる。人気のブランドアイテムを毎日2000点以上入荷し、常時20万点を超える在庫を確保できているのは、同社が仕入れ商品に対し、愛情とこだわりを持ち続けているからに他ならない。

 最も象徴的なのは、「偽物は絶対に扱いません」という断固とした姿勢だ。同社では、買い取ったアイテムはまず全て倉庫に集約。そこで、一点一点、責任者が真贋をチェックする。責任者は、模倣品の研究を絶えず行っている厳しい目を持つプロフェッショナル。この厳しい関門をくぐりぬけた商品だけが、店頭に並ぶことになる。

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