アジアに3~5年で500店出店めざす!フライングタイガー本国CEOにインタビュー!
今後3~5年でアジアに500店の出店が可能
―フライングタイガーの基本展開モデルは。
イェアミーン グローバルの売場面積は150~250㎡が標準。1㎡当たり10SKU(最小在庫管理単位)で設計している。展開時期によるが、150㎡の売場で1500SKUが適正だと考えている。
松山 日本の場合は物件によって異なるが80~100坪(264~330㎡)が基本。100坪の大型店なら2000~2500SKUになる。年間4000~5000の新商品が開発され、毎月200~300の商品が投入される。
7月8日に開店したアリオ亀有ストア(東京)は売場面積124㎡と小ぶりだが、小型店でも展開商品数は意識し、商品の表現をコントロールしている。
―今後の世界での出店戦略は。
イェアミーン 現在世界で約900店を展開しているが、採算性やサービスレベルを担保しながらヘルシーな形で成長させていきたい。
欧州以外では中東のアラブ首長国連邦(UAE)、イスラエル、サウジアラビアの3カ国に今年1月に進出したが、非常に好調。アジアでは日本や韓国以外にも出店するつもりでいる。ブランドのユニークさとサステナビリティへの取り組み、デンマークやフライングタイガーらしさが理解され、表現できることを前提に、今後3~5年間でアジアには500店を出店できるのではないかとみている。
―日本における出店戦略は。
松山 10年前に日本に進出し、ブーム期やその後の停滞期を経て変革期に入っている。ターゲットをファミリー層へと見直し、郊外モールへの出店を強化。適正規模で出店ができ、収益性も高まった。日本には出店エリアがまだたくさんある。小型店を地方都市に出していく可能性はある。出店精度を高めるため、まずはポップアップストアを開き、様子を見ている。まだ北海道にも出ていないし(丸井今井札幌本店でSHOP IN SHOPは展開中)、昨年は宮城県(3月イオンモール新利府)や石川県(7月イオンモール白山)に出店したが、大きな反響があった。
―現在、欧州22カ国でECビジネスを展開している。
イェアミーン フライングタイガーはSNS(交流サイト)と親和性があり、リアル店とECが両立するブランドだと思う。EC事業は始めたばかりだが、中には売上の15%を占めている国もある。
日本では2020年6月にファッションサイトのSHOP LISTに開設し、好調に推移している。将来は自社ECも考えているが、202年8月には、楽天市場にも出店した。まずはリアル店を増やすことだ。