アジアに3~5年で500店出店めざす!フライングタイガー本国CEOにインタビュー!

2022/09/07 05:55
    西岡克
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    今後3~5年でアジアに500店の出店が可能

    アリオ亀有ストア
    小型店のアリオ亀有ストアでは本国の原則を覆してワンウェーコントロールをせず、複数の入り口から入店できる店舗設計を採用した

    ―フライングタイガーの基本展開モデルは。

    イェアミーン グローバルの売場面積は150250㎡が標準。1㎡当たり10SKU(最小在庫管理単位)で設計している。展開時期によるが、150㎡の売場で1500SKUが適正だと考えている。

    松山 日本の場合は物件によって異なるが80100坪(264330㎡)が基本。100坪の大型店なら20002500SKUになる。年間40005000の新商品が開発され、毎月200300の商品が投入される。

     78日に開店したアリオ亀有ストア(東京)は売場面積124㎡と小ぶりだが、小型店でも展開商品数は意識し、商品の表現をコントロールしている。

     日本上陸後初期の出店に関しては、150坪を超える店舗が多く、正直大き過ぎた。適正な坪数を模索し、現在は標準化ができてきた。最近はポップアップ(期間限定)などの形で小型店のトライアルもしている。昨年4月に開店したグランツリー武蔵小杉(川崎市)も約50坪。駅に近い立地ならこのサイズでも成立するのではないかと考えている。

    ―今後の世界での出店戦略は。

    イェアミーン 現在世界で約900店を展開しているが、採算性やサービスレベルを担保しながらヘルシーな形で成長させていきたい。

     欧州以外では中東のアラブ首長国連邦(UAE)、イスラエル、サウジアラビアの3カ国に今年1月に進出したが、非常に好調。アジアでは日本や韓国以外にも出店するつもりでいる。ブランドのユニークさとサステナビリティへの取り組み、デンマークやフライングタイガーらしさが理解され、表現できることを前提に、今後35年間でアジアには500店を出店できるのではないかとみている。

    ―日本における出店戦略は。

    松山 10年前に日本に進出し、ブーム期やその後の停滞期を経て変革期に入っている。ターゲットをファミリー層へと見直し、郊外モールへの出店を強化。適正規模で出店ができ、収益性も高まった。日本には出店エリアがまだたくさんある。小型店を地方都市に出していく可能性はある。出店精度を高めるため、まずはポップアップストアを開き、様子を見ている。まだ北海道にも出ていないし(丸井今井札幌本店でSHOP IN SHOPは展開中)、昨年は宮城県(3月イオンモール新利府)や石川県(7月イオンモール白山)に出店したが、大きな反響があった。

     

    ―現在、欧州22カ国でECビジネスを展開している。

    イェアミーン フライングタイガーはSNS(交流サイト)と親和性があり、リアル店とECが両立するブランドだと思う。EC事業は始めたばかりだが、中には売上の15%を占めている国もある。

     日本では20206月にファッションサイトのSHOP LISTに開設し、好調に推移している。将来は自社ECも考えているが、2028月には、楽天市場にも出店した。まずはリアル店を増やすことだ。

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