大王製紙は1月11日、「エリエール」ブランドで展開しているティッシュやトイレットペーパー、キッチンタオルなど紙製品全品を値上げすると発表した。3月22日出荷分から価格を引き上げる。
値上げ幅は15%以上。原材料価格や資材費の高騰に加えて、物流コストの上昇が続いていることが要因。生産体制の見直しや経費削減で製品価格を維持してきたが、コスト増加分を吸収できなくなった。
今後は二酸化炭素排出量の削減など環境対策にも多大なコストを要することから、製品価格に転嫁することを決めた。
丸富製紙(静岡県富士市)も1月7日、家庭用と業務用のトイレットペーパーの価格を3月1日出荷分から15%以上引き上げると発表しており、今後、紙製品メーカーに同様の動きが広がりそうだ。