ダイヤモンド・ドラッグストア 2020年3月15日号 「マツキヨ・ココカラ統合でどうなる? 再編最終章」
『ダイヤモンド・ドラッグストア』誌3月15日号の特集は、
マツキヨ・ココカラ統合でどうなる? 再編最終章
をお届けします。
マツモトキヨシホールディングス(千葉県)とココカラファイン(神奈川県)が2021年10月に経営統合することが決まりました。
経営統合後は売上高1兆円、3000店舗超のドラッグストア(DgS)企業が誕生することになります。将来的にめざすのは「美と健康の分野でアジアナンバーワン」。国内ではDgSとしての社会的使命である地域包括ケアシステムの構築も推進していくそうです。
このマツモトキヨシホールディングスとココカラファイン連合の強みは、都市部立地の店舗で利益を多く確保している点、利益率の高いヘルス&ビューティケアカテゴリーの販売額が突出している点、デジタル基盤構築が競合他社よりも進んでいる点などが挙げられます。
ほかの大手DgS企業がマツモトキヨシホールディングスとココカラファイン連合の強みに打ち勝つことは容易ではないでしょう。
マツモトキヨシホールディングスとココカラファインの経営統合が決まったことで、大手DgS企業の再編は最終章に突入したと言えます。
日本一をめざす大手DgS企業の売上高は最低でも1兆円が必要になりました。「大手DgS企業は将来的に3~4社に集約される」との見方が大半であり、どの企業がどこと“結婚”するのか、その組み合わせを予想する小売業関係者は多くいます。
ウエルシアホールディングス(東京都)とツルハホールディングス(北海道)、クスリのアオキホールディングス(石川県)の大同団結はあるのか、サンドラッグ(東京都)が売上高1兆円をめざして動くのではないか、ココカラファインと“破談”になったスギホールディングス(愛知県)はどう動くのか、調剤薬局大手とDgS企業の経営統合はあるのか── DgS業界関係者の興味は尽きません。
本特集では、以下の大手DgS企業のM&A(合併・買収)に対するスタンス、戦略をまとめました。
●マツモトキヨシホールディングス(千葉県)とココカラファイン
●ウエルシアホールディングス(東京都)
●ツルハホールディングス(北海道)
●コスモス薬品(福岡県)
●スギホールディングス(愛知県)
●クリエイトSDホールディングス(神奈川県)
●ナチュラルホールディングス(福岡県)
●Genky DrugStores(福井県)
●サツドラホールディングス(北海道)
このほか、プリモ リサーチ ジャパン代表の鈴木孝之氏、いちよし経済研究所の柳平孝氏の分析、最新のシェアと相関図も収録しています。
今号では、日本チェーンドラッグストア協会の池野隆光会長のインタビュー、2019年度のDgS日本版顧客満足度指数(JCSI)調査の結果も読みどころです。
ぜひご一読ください。