惣菜を選ぶ基準は「おいしさ」「価格」「メニュー」
日本惣菜協会(東京都/堀冨士夫会長)の『2015年版惣菜白書』の数字がまとまった。
惣菜市場の規模は、2004年の7兆1897億円から2014年は9兆1080億円に拡大することが見込まれる。
http://nsouzai-kyoukai.or.jp/pagebook.html
業態別には、「専門店・他」が2兆8858億円、次いで「コンビニエンスストア」の2兆7080億円、「食料品スーパー」は2兆2199億円、「総合スーパー」が9242億円、「百貨店」が3699億円となっている(いずれも見込)。
カテゴリー別の市場規模(2013年)構成比を見ると、「米飯類」45.8%、「調理パン」4.1%、「調理麺」5.3%、「一般惣菜」41.9%、「袋物惣菜」2.8%だ。
「米飯類」の売上構成比が大きい業態は、「百貨店」「コンビニエンスストア」の順。「専門店・他」「総合スーパー」「食料品スーパー」は、「一般惣菜」の売上構成が最も大きくなっている。「袋物惣菜」で最も売上が大きい業態は、「コンビニエンスストア」次いで「食料品スーパー」となっている。
※注
「米飯類」(おにぎり、寿司、弁当など)、「調理麺」(調理済み焼きそば、うどん、割りこそば、スパゲッティなど)、「調理パン」(サンドイッチなど)、「一般惣菜」(和・洋・中華の惣菜、煮物、焼物、炒め物、揚物、蒸し物、和え物、酢の物、サラダなど)、「袋物惣菜」(“容器包装後低温殺菌され、冷蔵にて1か月程度の日持ちする調理包装食品”。ポテトサラダなどのサラダ、肉じゃが、鯖の味噌煮など)
また『2015年版惣菜白書』では、インターネットによる消費者調査の結果も掲載している。主なポイントを掲載する。
Q1:最近半年間での品目ごとの購入頻度ベスト5
首都圏:弁当(51.7%)、おにぎり(48.0%)、コロッケ(39.9%)、サンドイッチ(39.1%)、にぎり寿司(36.3%)
近畿圏:コロッケ(51.0%)、弁当(48.6%)、おにぎり(44.8%)、にぎり寿司(41.8%)、サンドイッチ(38.8%)
北海道圏:弁当(53.7%)、おにぎり(50.3%)、サンドイッチ(39.2%)、鶏の唐揚げ(37.7%)、コロッケ(34.4%)
中京圏:弁当(50.3%)、コロッケ(48.3%)、おにぎり(45.5%)、にぎり寿司(39.5%)、鶏の唐揚げ(33.4%)
Q2:食品スーパー(生協含む)でよく利用する惣菜
首都圏:コロッケ、にぎり寿司、天ぷら、巻寿司、鶏の唐揚げ
近畿圏:コロッケ、巻寿司、にぎり寿司、鶏の唐揚げ、天ぷら
北海道圏:コロッケ、鶏の唐揚げ、巻寿司、にぎり寿司、天ぷら
中京圏:コロッケ、にぎり寿司、巻寿司、鶏の唐揚げ、天ぷら
Q3:コンビニエンスストアでよく利用する惣菜
首都圏:おにぎり、サンドイッチ、肉まん、弁当、おでん
近畿圏:おにぎり、サンドイッチ、弁当、肉まん、パスタ類
北海道圏:おにぎり、サンドイッチ、弁当、肉まん、パスタ類
中京圏:おにぎり、サンドイッチ、弁当、肉まん、おでん
Q4:惣菜購入の選択基準
「おいしさ」「価格」「メニュー」「消費期限」「栄養バランス」「ボリューム」「素材」「季節感(旬)あるもの」「原産地」「カロリー」「出来立て」「ヘルシー」「盛り付け」の順になっている。
さて、『2015年版惣菜白書』をまとめた日本惣菜協会は1977年の設立。2013年からは「非営利型」一般社団法人として活動を開始。「教育専門委員会」が「惣菜管理士」「デリカアドバイザー」「ホームミールマイスター」という3つの人材育成事業を運営するほか、「事業調査専門委員会」「安全・安心委員会」など中食事業の中核団体として活動している。
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