毒蝮三太夫さんに会った
毒蝮三太夫(79)さんに会った。
TBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』内の「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」のコーナーを取材先の某店舗から中継していたためで、運よくその場に居合わせることができた。
小誌は、2014年4月1日号で「きょういく・きょうよう スーパー」という特集を組んだが、中継拠点となったフードコート内は、まさに「今日行くところ」「今日の用事」として商業施設を目指したジジババたちで溢れ返っていた。
朝の早い時間にもかかわらず、ざっと300人以上を集めているように見えた。
10時25分~50分までの約25分間にわたって毒蝮さんは、店舗の従業員やお客さんにインタビューをしていじくりまわし、「2~3時間後には死んじゃうんだから」「きたねえババアだな」と言ったいつもの毒舌を吐きながら、おもしろおかしくプログラムを進行していった。
さすが45年も続く中継――。「百戦錬磨の強者」という印象だけを残し、ドカンドカンと爆笑の渦の中で番組は終わった。
しかし、毒蝮さんのパフォーマンスはそれだけでは終わらない。
中継後に、集まってくれた人たちを再びいじり始め、最近の政治や経済の話題を分かりやすい言葉を選んで話していた。中継と同じだけの時間をかけての“前説”ならぬ“後説”にジジババたちは大喜びだ。
毒蝮さんは、仕事と割り切れば、中継終了後に即刻、職場を離れればいい。しかし、実態は、逆でむしろ中継の時よりも“後説”で、熱く語り、面白さも増していたような気がした。
きっと、大勢のジジババがわざわざ自分に会いにきてくれた、という自負があるからなのだろう。
だから、毒舌でも、多くの人たちから好かれる。
だから、45年も番組が続いている。
だから、80歳近くになってもレギュラー番組がある。
その尋常ならぬバイタリティに圧倒されながら、小売業は店舗にわざわざ来てくれたファンに対して毒蝮さんほどのパフォーマンスを見せているのか、気になってしまった。
※私用により明日のBLOGはお休みします。次回の更新は4月20日(月)になります。
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